611 薬指についた嘘 キャロル・マリネッリ
- 作者: キャロルマリネッリ,Carol Marinelli,深山咲
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2011/08/18
- メディア: 新書
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記憶が蘇るにつれて、彼は不安を感じ始める。
そして、ケイトが娘の教育に悩み、家を追い出される危機に陥っていることを知る。
彼の放蕩者の噂を払拭し、ケイトの問題も解決できる。
アレクセイは、ケイトに偽装婚約を提案した。ケイトには、間違っているとわかっていながら、断ることができなかった。でも、娘ジョージーは傷つけたくない。ジョージーはアレクセイを慕い、母との結婚を歓迎していた。
アレクセイはケイトとジョージーを大切に思っていた。自分が全てを失った後も、二人に不自由な思いはさせたくない。そして、その時は迫っていた。
7歳の時、アレクセイは自分に腹違いの兄がいることを知った。そして、そのことを責められた父親は彼に大けがをさせ、その恐怖がアレクセイの悩から、その一連の記憶を失わせていたのだ。事故の後、アレクセイは記憶を取り戻し、会社を奪おうとしているのが、その兄であることに気付く。乗りこんで来た兄に、アレクセイは全てを譲った。何もかも無くしたアレクセイは、ケイト親子と離れようとするが、ジョージーの涙の前に真実を知る。自分たちは家族になれる。アレクセイは、やっと愛と信頼を手にした。
ロシアから出て来た夫婦は、必死で働いて富を手にしたが、二人の息子は孤児院で育ち、同居する子供たちに愛を注ぐこともなかった。父は息子に誰も信じるな、弱みを見せるなと教え込み、彼らは寂しい子供時代を余儀なくされた。アレクセイは、ケイトの中に安らぎを感じ、やがて愛するようになっていく。