606 すれ違った二人 バーバラ・ハネイ

すれ違った二人 (ハーレクイン・イマージュ)

すれ違った二人 (ハーレクイン・イマージュ)

二十歳の冬に、メアリーは駆け落ちしようとしたが、父に阻まれてしまう。トムと連絡の取れないまま、やがて、メアリーは妊娠に気付き、一人で産み育てる決意をする。
エドは子供を作れない身体だった。妻と子供が欲しいエドと、安らぎが必要だったメアリーは、合意のもとで、情熱のない結婚をする。
エドは赴任した先で、トムと親友となり、トムに時計を預けた。自分に何かあったら、息子に届けて欲しいとエドは言い、ジャングルの中に消えたまま戻らなかった。
トムは、エドの願いを叶えるために、彼の家を訪ね、メアリーと再会する。メアリーが、別の男と結婚し、子供をもうけていることに、トムは衝撃を受けるが、彼女への愛は消えていなかった。二人は誤解を解き、いまだ、愛し合っていることを確認し、エドの死が確信されたらやり直すことを約束する。
しかし、エドは発見された。ひどい怪我を負い、やせ衰えて。そして、トムはエドが漏らした言葉から、イーサンの父親が自分であることに気付く。苦悩の末、トムは身を引いて、立ち去った。
だが、回復するかに見えたエドは、急変し、亡くなってしまう。
葬儀で再会した二人は、感情のままに行動することはできなかった。トムは時間を置くことを提案し、新しい任務に向かった。
果てしなく思える一年、メアリーは彼を待った。
そして、もう一月が過ぎて、メアリーはこれ以上待つことはできないと行動を起こす。
トムがメアリーの家を訪ねた時、家はもぬけの殻だった。誰に聞いても、彼女の行き先は、わからなかった。
愛する祖母の誕生日に、トムは生家に戻った。食卓を囲む家族の中に、トムはメアリーとイーサンを見つける。長い年月をかけて、二人はやっとお互いを手に入れた。


エドとトムが親友になるってのは、ちょっとできすぎな感があるけど、テレビドラマ的な話ですね。面白かったです。