600 脅迫結婚 ペニー・ジョーダン

脅迫結婚 (ハーレクイン・ロマンス (R1844))

脅迫結婚 (ハーレクイン・ロマンス (R1844))

イモジェンは、ドラッコにずっと恋していた。母が亡くなって、意地悪な義母リサが来てからは、ドラッコが彼女の救いとなった。だが、父の急死の後、残された18歳のイモジェンは、庇護を失い、それを憂慮したドラッコは彼女との結婚を決意する。
ドラッコは、イモジェンを愛していたが、彼女の父親から、イモジェンに愛を告白するのを、彼女が21歳になるまで待って欲しいと言われていた。敬愛するイモジェンの父親の頼みは断れず、ドラッコは思いを胸に秘める決意をしていた。
だが、利己的なリサは、自分の誘惑に乗らなかったドラッコと父の愛を一身に受けていたイモジェンへの腹いせに、イモジェンに悪意に満ちた言葉を浴びせる。結婚式の朝、リサから聞かされた話に、イモジェンは動揺する。
結婚式の後、イモジェンはドラッコに、愛している人はいるのかと尋ね、ドラッコは自分の想いが知られたかと動揺し、それが、イモジェンの誤解を産む。
そのまま、イモジェンは逃走し、仕事を見つけ、ボランティアに関わるようになる。貧困と病に侵される幼い命に、自分のできることをしたい。逃げ出した時に、放棄した自身の財産を使えば、多くの人が助かる。
これまで、何不自由なく育ってきたイモジェンは、自身を恥じ、立ち向かう勇気を出そうと決意する。
ドラッコは戻って来たイモジェンに、寄付の代償として、イモジェンに自分の子供を産むことを強要した。
二人は、自ら傷つき、嫌悪感を抱きながらも、相手を手放したくないという自分勝手な愛に囚われていた。
ドラッコは、イモジェンが彼の愛に怖気づいて逃げ出したと誤解していたが、やがて、彼女がリサとの仲を疑っていることに気付く。



最終的に、二人とも、自分の誤解に気付き、愛を告白し合いますが、かなり馬鹿馬鹿しい話です。