601 ボスの知らない秘書 キャシー・ウィリアムズ

ボスの知らない秘書 (ハーレクイン・ロマンス)

ボスの知らない秘書 (ハーレクイン・ロマンス)

ローズは、ずっとボスであるガブリエルに夢中だった。しかし、姉グレースを助けるために、オーストラリアに滞在していた3カ月の間、説得と指摘を受けて、退職の意思を固める。ガブリエルの傍にいては、自分の幸せなど見つけられない。彼の前には、どんな男も霞んでしまうから。
ガブリエルは、ローズの留守中に派遣されて来た秘書たちに、うんざりしていた。彼女さえ戻って来たら、全てが滞りなく進行するようになるはずだ。だが、三カ月ぶりに出社したローズを見て、ガブリエルは言葉を失う。小太りの地味な秘書は、魅力的な女性に変身していた。
ローズはこれまで、自身の気持ちを悟られることを恐れて、私的な話を一切してこなかった。有能な秘書としてしか認識していなかった彼女に、ガブリエルは興味を覚えるが、ローズが退職願いを刺し出すと激怒する。ガブリエルは、ローズを質問責めにし、彼女が辞めずに、目的を果たせるよう折衷案を出した。辞める気でいたローズは、これまでためていた不満を明かし、要求を突きつけたが、ガブリエルは驚きつつもその要求を呑んだ。それによって、二人の関係は一変する。ガブリエルは、ローズが結婚と子供を望んでいることに気付いていたが、彼女を欲しいという想いは、日に日に高まって行った。
停滞するカリブの建設工事場所に、ハリケーンが近づいていることを知って、ガブリエルは渡航を決めたが、ローズを同行させることを思いつく。ローズは抵抗しようとするが、愛する男の魅力の前では無力だった。二人は、お互いを求め合い、至福の時を過ごす。ガブリエルは、帰ってからも関係は続くと言ったが、ローズには、いずれ彼が飽きる時が来ることを知っていた。必ず訪れる別れならば、傷の浅いうちに彼から離れよう。一足先に、帰ったローズは自分の後任を決め、姿を消した。
やがて、ローズは妊娠に気付く。彼に合うのは怖いが、知らせない訳にはいかない。
怒りが収まると、ガブリエルは結婚すべきだと言った。ローズには、愛以外の結婚など有り得なかった。
ガブリエルは、当惑し、嫉妬と動揺に苛まれながら、彼女を愛していることに気付く。そして、二人は結婚を決めた。


こういうシナリオ、前にも読んだなぁ。最高のイケメンを射止める話です。