566 哀しみの絆 ダイナ・マコール

[rakuten:surugaya-a-too:10646458:detail]オリヴィアは幼い時誘拐され、両親は殺された。身代金を奪った犯人はオリヴィアを繁華街に連れて行き、彼女は無事保護される。オリヴィアは祖父に引き取られ、大事に育てられた。やがて、思春期を迎えたオリヴィアはトレイと恋に落ちる。二人は永遠を誓ったが、トレイの家柄に不満を感じたマーカスは、孫娘に彼との交際を止めるように言った。始めは反抗的だったオリヴィアは、やがてマーカスの言葉を受け入れ、トレイに別れを告げた。
11年後、古い家屋の壁の中から、古びたスーツケースが見つかり、中から幼児の白骨が現れる。そして、その指にはシーリー家の証があった。25年前に誘拐された幼児は、オリヴィアなのか、それともこの死体なのか。
刑事となったトレイは、その捜査を受け持つことになり、いまだに彼女を愛していることに気付く。
オリヴィアはずっと祖父の言いなりになったことを後悔していた。もう一度、彼とのチャンスが欲しい。
オリヴィアが狙撃されて、怪我を負ったあと、マーカスの屋敷が火事に見舞われ、退院後の住まいをトレイが提供することとなる。マーカスはオリヴィアの人生に自分が口出ししたことを悔やみ、トレイを信頼していることを明らかにして見せた。たとえ、オリヴィアが何者であっても、トレイの心は変わらない。オリヴィアの不安を察して、トレイは心から彼女を愛していることをわからせた。
DNA検査で、死体の幼児がオリヴィアの異母妹であることが判明する。そして、身代金を奪って逮捕された男の姉が、オリヴィアの父親と関係があったことが、その姉の証言から明らかとなった。では、そのラリイという女性はどこに行ったのか。彼女は以外な場所にいた。名前も身分も偽って。そして、11年という歳月は彼女に優しくはなかった。一組の夫婦と幼児を殺した女は捕まり、やがてその罪に耐えられず自分で命を絶った。
そして、かねてからの望み通り、オリヴィアとトレイは結婚した。


すごく面白い話です。左手に親指が二本生えて生まれる一族の証。ほぼ同時期に生まれた女児に、どんな運命があったのか。そして、その母親が選んだ人生とは?読み応えあります。