562 愛にそむく人 ジェイン・アン・クレンツ

愛にそむく人 (ハーレクイン・アフロディーテ)

愛にそむく人 (ハーレクイン・アフロディーテ)

ブレナは引退間近の教授に研究を盗まれて、判断を迫られていた。上司であるデイモンは、不正を糾弾しようとするブレナに将来のキャリアを捨てようとしていると諌めるが、ブレナは納得できずにいた。夏の休暇中に考えることを決め、ブレナは湖畔のロッジを借りるが、到着できたのは夜中だった。鍵が開かないことに苛立って、窓から入ることにしたブレナは中にいた人物に取り押さえられ、やがて、間違ったロッジに入ろうとしたことに気付く。
ライダーは絶望的な場面でも、動転することなく果敢に対処しようとするブレナに一目惚れしてしまう。だが、沢山の問題を抱えたブレナは、ライダーを違う世界の人間として分類しようと抵抗する。自らの欲望に屈したブレナはライダーから自分のものだと断言されて、怒りを覚えるが、女としての興奮も感じていた。
ブレナは泣き寝入りするつもりはなかった。一言言ってやりたい一心で出かけたパーティで、ブレナは真の犯人はデイモンであったことを知る。こんな腐った世界に未練はない。ブレナは顔を上げて、立ち去り、待っていたライダーの胸に飛び込んだ。
やっと、ライダーは望んでいた妻を手に入れた。


軍隊で働き、その経験を生かして作家になったライダーは暴力とセックスの熱い物語で人気だったが、突然哲学者に恋してしまう。彼女を手に入れるために、彼は頑張るって話です。