553 理由なき情熱 アン・マリー・ウィンストン

理由なき情熱 (シルエット・ディザイア)

理由なき情熱 (シルエット・ディザイア)

グレイは試合中の事故で心臓が破損して、心臓移植を受ける。結果は良好だったが、二週間を超す頃から、一人の女性の姿が頭に浮かび始める。細胞記憶というには、あまりに鮮明な映像に、グレイは戸惑った。医師が置き忘れたファイルを盗み見て、元の心臓の持ち主が住んでいた地区を見つけ、新聞記事を調べ、名前を知った。そして、その男の妻の名を見た瞬間に、頭に住みついた女性の名前だと確信する。
グレイは事業拡大を理由に、その地に出かけて行く。彼女を見たい。
グレイはキャサリンがチャリティ・パーティーに参加することを知って、チケットを手に入れた。
キャサリンは夢に見た姿のままだった。見るだけでは我慢できなかったグレイは。彼女をダンスに誘った。
パッツィは息子の嫁に、新しい幸せを与えたいと思っていた。そして、意識し合う二人にチャンスを与えようと、離れをグレイに貸すことを提案する。キャサリンはパッツィの考えに気付くが、拒絶することはできなかった。
グレイは幸運を喜び、マイクの死後生まれた子供に会いたいと切望した。そして、初めてマイケルに会った時の自身の誇らしい気持ちに戸惑った。グレイはキャサリンに惹かれ、彼女とその息子を自分の人生に迎えたいと考え始める。キャサリンもグレイに惹かれて行き、二人は愛し合うようになった。しかし、マイクと結婚した時に、財産目当てだという噂をされて傷ついていたキャサリンは、グレイとの結婚に踏み切れない思いだった。
やがて、グレイがマイクの心臓を貰ったドナーだということを知ったキャサリンは、激怒する。グレイはキャサリンに全てを打ち明けた。誰にも話したことのないエピソードをグレイが話すのを聞いて、キャサリンは驚愕する。何の証明もできない。でも、自分はキャサリンを愛している。キャサリンはグレイの言葉を信じ、結婚を承諾した。


不思議な話です。あるわけないけど・・・。