541 背徳の恋 ミランダ・リー

背徳の恋 (ハーレクイン・ロマンス)

背徳の恋 (ハーレクイン・ロマンス)

夫を列車事故で亡くして、お腹の赤ん坊まで失ったシャーニは、抜け殻のようだった。そして、抜け殻のまま5年過ぎた後、シャーニの姉ジャニスは、シャーニに週末の旅行をプレゼントする。妹を心配する姉の心に、シャーニは拒絶することはできなかった。シャーニは姉の勧めに従い、買い物と美容院に時間を費やし、食事のために洒落たカフェに立ち寄った。店に入って来た男は、夫と瓜二つだった。シャーニは彼から目を放すことができなかった。双子ではと疑ったシャーニは、不躾は承知で、彼に養子ではないかと尋ねた。
エイドリアンは魅力的な女性が自分を見つめていることに気付いていたが、彼女の質問は予想外だった。しかし、母の妊娠中の写真があることを知るエイドリアンは、養子ではないと答えた。だが、立ち去ろうとするシャーニをエイドリアンは引き留め、食事に誘う。彼は内気だった夫とは全く違う。いつも主導権を持っていた結婚時代と違い、采配を振るわれることにシャーニは安心感を覚える。いつの間にか、シャーニは今夜のデートを約束させられていた。そして、シャーニの中で欲望が目覚める。
最上階の眺めを楽しませたいだけで連れて来たはずが、エイドリアンは自分の性急な欲望に驚く。自制するんだと唱えていたエイドリアンは、シャーニの目の中に欲望を見つけ、自制心は吹き飛んだ。二人はそのままベッドに倒れ込み、お互いを貪った。エイドリアンは初めて恋に落ちようとしていた。彼女は特別な女性だ。しかし、出かけた劇場で、前日エイドリアンを罵って振った女に会ってしまう。毒のある女の言葉は、シャーニの心を傷つけ、二度と会いたくないと言い残して去って行く。迷った末、エイドリアンはシャーニに冷静になる時間を与えた。
彼がただの情事だという姿勢でいれば、対処できたはずだった。でも、エイドリアンは真剣な交際のふりをした。怒りと悲しみを感じながら、シャーニは旅行を切り上げ、自宅に戻ったが、荒れ果てた我が家に気付き愕然とする。家の手入れをし、売って、姉の家の近くに引っ越そう。決意したシャーニは早速掃除を開始するが、エイドリアンが追って来る。エイドリアンは自分の想いを彼女にわかって欲しかった。彼女が欲望を感じているのはわかっている。でも、彼はそれ以上が欲しかった。二人は、苦悩の末、お互いの愛を認める。


運命によって、離れ離れになった双子と一人の女の話。
文中にあった割礼って日本では行われてないみたいだけど、資料を見ると亀頭が乾燥して角質化すると、細菌にも強くなるし、敏感でなくなるみたい。ってことは、長持ちするようになるって事?短小と早漏防止に、割礼ってすべきじゃない?