516 見せかけの恋人 キャシー・ウィリアムズ

見せかけの恋人 (ハーレクイン・ロマンス)

見せかけの恋人 (ハーレクイン・ロマンス)

ヘザーは幼い頃から美しい妹と比較されて育った。妹を溺愛する両親は、全てをクレアに注ぎ込み、一人立ちしたヘザーは、仕事を掛け持ちして、学校に通う費用をねん出しようとした。だが、夜間の清掃の仕事の最中に、疲労と空腹でヘザーは失神してしまう。
テオは異常に気付いて、気を失ったヘザーをオフィスに運び、介抱する。ヘザーはこの仕事を始めて以来、秘かにテオに恋していた。テオはヘザーに食事をさせ、家まで送って行った。この不始末で仕事を失ったヘザーは、二度とテオを見られないことを残念に思った。しかし、テオの家の家政婦が辞めた時、テオはヘザーにその仕事を打診し、ヘザーはチャンスに飛びついた。その仕事は驚く程高給だったに関わらず、大してすることはなかった。ヘザーはたまったお金で学校に通い、資格を得たが、前に進むことを躊躇っていた。女としては見てもらえない彼の傍で、彼のために尽くすことは、喜びであり、辛かった。やっと、ヘザーが資格に見合った仕事を捜すことを決めた時、いきなりテオの母が訪れる。母リッツァは玄関に現れたヘザーを、テオの恋人と誤解し、心臓を患う母を気遣って、テオは真実を話すことができなかった。リッツァが滞在している間だけ、恋人として過ごすことを、二人は合意したが、思いがけず自分の寝室にいるヘザーに欲望を感じてしまったテオは戸惑った。テオが自分を望んでいるという喜びを感じて、ヘザーは全てを彼に差し出した。母とヘザーの待つ家に帰ることは、テオにとって楽しみになった。リッツァは手術を受け、次第に快方に向かうと、家に帰ると言い出し、やがて帰って行った。ヘザーは、この関係がどこに行きつくのかを不安に感じていた。テオの気持ちが知りたい。だが、ヘザーが問い詰めると、テオは激怒し、永続する関係に興味がないことを明らかにする。やはり、彼は身体が欲しかっただけだったのだ。出て行くヘザーを、テオは引き留めなかった。友人の近くに部屋を借りたヘザーは、テオを忘れようと努力したが、うまく行かなかった。心配した友人は、ヘザーにはデートする相手が必要だと提案し、渋々指定されたパブにヘザーは出かけて行った。スコットは穏やかで親しみやすく、ヘザーは思いがけず楽しい時間を過ごした。偶然同じ店にいたテオは、見知らぬ男に手を握られ微笑むヘザーを見て、言いようのない怒りを感じる。ヘザーは魅力的だった。世間知らずの彼女が変な男に騙されないように、助言してやるという口実で、ヘザーを訪ねたテオは冷ややかなヘザーに拒絶され、部屋を出て行く。彼女が去って以来、空虚になった家、他の男といる彼女を見た時の怒り、そして彼女だけが欲しいという気持ちを吟味したテオは明らかな事実にはっきりと気付いた。彼女を取り戻したい。
深夜、電話をかけて来たテオは、ヘザーに急いで来るよう告げた。異常事態に怯えて急いでやって来たヘザーは、クレアの姿に驚いた。我儘なクレアを自分のアパートに連れて行くことを考えて、ヘザーは憂鬱になった。姉妹の関係を見て、テオはヘザーを守ってやりたいと思った。クレアは自分の美貌でテオを手に入れられると信じ、ヘザーには彼のような男性は見向きもしないと言った。翌朝、やって来たテオはヘザーを見て、クレアに傷つけられたことを確信する。臆面もなく、クレアはヘザーを非難し、テオの家に泊めて欲しいと媚びた。テオは咄嗟にヘザーと自分は婚約しているとクレアに告げ、愕然としたクレアは家を飛び出して行った。確かに溜飲は下げたが、嘘をついて欲しくはなかったと、ヘザーは怒って言ったが、テオは彼女を愛していたことを告げる。二人はお互いに愛し合っていることを確認し、結婚を誓った。


だぶだぶの服に隠されていた豊満な身体を知った時、彼は夢中になってしまう。しかし、彼女を失い、他の男に奪われる恐怖を考えた時、自分の本当の気持ちに気付くって訳ですね。まぁ、男は巨乳が好きって話です。