508 試された愛 マーガレット・ウェイ

試された愛 (ハーレクイン・イマージュ)

試された愛 (ハーレクイン・イマージュ)

カッサンドラとオーエンは愛し合っていたが、カッサンドラは父の選んだ男と結婚を決め、オーエンは去るしかなかった。しかし、3年後オーエンはカッサンドラから手紙で娘が生まれたことを知らされる。オーエンは必死で働き、財を成したが、二人への思いは消えることがなかった。やがて、オーエンは結婚し、息子も生まれたが、空虚な心は仕事で紛らすだけにしていた。そんな時、オーエンはカッサンドラの死を知った。葬儀の席で、自分の娘イーデンを始めて見た時、もう我慢しなくていいのだと、オーエンは気付く。イーデンは母の秘密を知って、全てを理解した。祖父の罪悪感、そして父の悲嘆。そして実父オーエンを受け入れた。
オーエンの共同経営者ラングは、オーエンの変化に気付いていた。浮気を疑っていたラングは、レストランでオーエンが美しい女性を伴っているのを目にし、確信を持ってしまう。イーデンはラングが誤解していることに気付いたが、オーエンが話すまで黙っているしかなかった。数日後、促されたオーエンはラングにイーデンが娘であることを話したが、ラングは秘密を持たれたことを許そうとはしなかった。ラングは一目見た瞬間に、イーデンに惹かれていたが、それを認めることを拒んだ。オーエンの妻デルマは、オーエンに娘がいたことを知らされて、動揺する。築いてきた自分の地位を脅かす存在として、デルマはイーデンを拒絶した。息子ロビーは美しい姉を即座に受け入れたが、それさえデルマには気に入らなかった。
そして、一人娘を失くし悲しみに暮れる祖父の事も、イーデンは心配だったが、オーエンは彼を許すつもりがなかった。
ラングはイーデンを愛してしまったことに気付くが、彼女の心が準備できていないことを知って、待つことを決めた。
イーデンがクリスマスを祖父と過ごすことを決めたことで、複雑に絡み合った様々なことが変化した。オーエンは彼に歩み寄ることを決意し、デルマの心も和らいだ。そして、イーデンとラングはお互いの愛を確信した。


ホット度皆無です。責めを負うべきは誰なのか。不幸を選んでしまった弱い女性と、愛する女性を手に入れながら愛されなかった男。娘の幸せを望みながら愛を引き裂いてしまった父親。自業自得と言えばそれまでですが、悲しい話ですね。