504 仕組まれた恋愛 ナタリー・アンダーソン
- 作者: ナタリーアンダーソン,Natalie Anderson,鈴木みずき
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2008/05
- メディア: 新書
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ジェイクはエマの秘密に気付いた。締め切られた部屋には、彼女が描きためた絵があり、その素晴らしさにジェイクは感嘆する。誰にも見せるつもりは無いと言うエマに黙って、写真を知り合いの画廊に送ったジェイクは、画廊主の言葉を聞かせるために、エマを画廊に連れて行く。だが、称賛を受けても、エマは喜ばなかった。エマは評価を受け、落胆されることを恐れていた。絵は彼女の密やかな楽しみだったのだ。それを勝手に人目に晒したジェイクに、エマは怒りを感じた。そして、エマの拒絶に腹を立てたジェイクは去って行った。だが、自宅に戻ったジェイクは自分の失敗に気付いて愕然とする。彼は結婚など考えたこともなかった。しかし、エマに感じる独占欲とエマのこと以外考えられない自身を思えば、答えは明白だった。
エマは一人になって熟考した。そして、ジェイクが正しかったと結論を出す。頼まれていた挿絵と共に油絵も送ったエマは、辞表を書いた。数日後、エマは送った油絵が絶賛され、関連商品や展覧会も計画されていることを知らされた。これからは、やりたいことをやるのだ。
ジェイクはこれまで行ったことのなかったエマの家のパーティに出かけて行った。そして、驚くエマを隣の我が家に連れて行き、彼女に愛を告げ、チャンスが欲しいと言った。チャンスなんて必要ない。エマはジェイクのプロポーズにイエスと答えた。
お互いに、初めて欲望を感じた時は、まだ相応しい時期ではなかった。資産を築き、裕福なプレイボーイだったジェイクは、気軽な相手になろうとして自身の思いの深さに抵抗する。運命の相手だったという訳ですね。