498 熱い復讐 ルーシー・ゴードン
- 作者: ルーシーゴードン,Lucy Gordon,澤木香奈
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2009/01
- メディア: 新書
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ヴィンチェンテは従弟アンジェロを殺した女に復讐しようとしていた。だが、彼女を知るにつれ、彼女は被害者だったと知るようになる。ヴィンチェンテの心は揺れた。真実を明かすべきだが、彼女との関係を壊したくない。ある日、エリーズはヴィンチェンテの母から食事の招待を受けた。彼女はエリーズを歓迎し、早く孫が見たいと言った。彼女の言葉に感激して、居間を見まわしたエリーズは一枚の絵に気付く。それは自分が書いたアンジェロの絵だった。エリーズは自分の行いのせいで、彼が自殺したことを知り、ヴィンチェンテの目的に気付いた。罪悪感に飲み込まれ、昼夜悪夢を彷徨い、エリーズはアンジェロに会うために思い出の場所に向かい事故に合う。
ヴィンチェンテはエリーズからの連絡を待ち続けたが、我慢できずペントハウスを訪れ、エリーズが事故に合ったことを知る。病院で医師からエリーズの妊娠を聞かされたヴィンチェンテはエリーズに結婚を告げた。ぼろぼろになったエリーズは抵抗も見せず、彼の言いなりになった。ヴィンチェンテはエリーズを心から愛していることを教えたかった。だが、エリーズの不信感は揺らぐことがなかった。アンジェロの名を呼び、悪夢にうなされるエリーズに、ヴィンチェンテは嫉妬を感じた。このままでは平行線のままだ。ヴィンチェンテはアンジェロの死因の真相を調べることを決める。
墓地に連れて行かれたエリーズは、貧相な男から意外な話を聞かされた。アンジェロは麻薬を売って利益を得、そのせいで他の売人に目を付けられて殺されたというのだ。自殺ではなかった。エリーズの罪悪感は消え、安堵に変わった。ヴィンチェンテはエリーズに愛を告白し、アンジェロしか愛せないのかとエリーズに尋ねた。エリーズは罪悪感が消えた今、心にはヴィンチェンテしかいないことを明かし、愛していると告げた。
ちょっと泣ける話です。美しく生まれついたおかげで、囚われの身になってしまった悲しみ。父への献身は、恋人の死によって、彼女の罪となった。美人には利点ばかりある訳ではないという話です。