494 新妻の嘆き フィオナ・フッド・スチュアート

新妻の嘆き (ハーレクイン・ロマンス)

新妻の嘆き (ハーレクイン・ロマンス)

ロドリーゴは自分が余命幾ばくもないことを知って、莫大な遺産を相続することになる孫娘の将来に不安を感じた。友人の息子ラモンに白羽の矢を立てたロドリーゴは、友人に便宜結婚を持ちかける。ラモンは結婚などに全く興味はなかった。しかし、義理を立てるために訪れた館で、ネーナを見て考えを変える。ネーナは一度会っただけの男と結婚することなど、嫌悪するばかりだったが、死期の迫った祖父の頼みは承諾する以外なかった。ネーナは雑誌でラモンには二年来の愛人がいることを知っていたが、便宜的な関係なのだと達観することにした。ラモンはすっかりネーナに夢中だったが、若い無垢な彼女に無理強いはしまいと思っていた。だが、ラモンに説得されて出かけたハネムーンの最中、ロドリーゴの体調は悪化し、ネーナは罪悪感と自身の愚かさに落胆する。数日後、ロドリーゴは亡くなり、茫然自失となったネーナをラモンはいたわり、世話を焼いた。やがて、ラモンは自分の本拠地にネーナを連れ帰り、新居を捜し始める。これで良かったのかもしれない。ネーナはラモンとの生活を受け入れ始める。だが、ラモンは愛人だったルイーサに、きちんと別れることを告げるために出かけた店で、友人とランチに来たネーナと鉢合わせしてしまう。ネーナはラモンを愛してしまっていた。愛人と彼を共有することなどできない。即座にネーナは荷造りして、自宅に戻った。追って来たラモンに離婚は告げたものの、ネーナは実行することができなかった。ネーナは憔悴し、直後妊娠に気付く。どうすればいいのかわからない。ラモンはやつれたネーナを心配はしたが、はねつけられることに疲れ出張に出かけて行く。その夜、腹痛に目覚めたネーナは出血に気付き、義母を呼んだ。病院に運ばれたネーナは流産した。知らせを受けたラモンは、自分の愚かさを悔やんだ。ネーナを傷つけ、ストレスを与えてしまった。流産した後、ネーナは無気力になり、ラモンはハネムーンに行った土地に彼女を連れて行く。二人きりの時間を過ごすうちに、二人に絆が生まれて行った。しかし、相続した会社の書類に不備を見つけ、横領の事実に気付いたラモンは、仕事に忙殺されるようになり、帰りの遅い彼にネーナの不信感は募って行く。
ラモンはネーナの嫉妬に喜んだ。そして、帰りの遅い理由を打ち明け、信頼なしに関係は成り立たないと告げる。ネーナの疑いは晴れ、二人はやっとお互いの愛を確認した。


ホントに信用できるか・・・この男!って私は思ったんだけどね。まぁ、いいや。どうでも。