487 臆病な花嫁 ソフィー・ウェストン

臆病な花嫁 (ハーレクイン・イマージュ)

臆病な花嫁 (ハーレクイン・イマージュ)

両親が亡くなって、ペパーは祖母に引き取られた。祖母のメアリーはカルフーン一族の後継者としてペパーを育て、彼女を経営に関わらせようとしたが、ペパーには野望があった。メアリーはペパーを呼び寄せ、夢を捨てさせようとしたが、ペパーは言いなりになるつもりはなかった。激怒したメアリーは、ペパーは投資であり、恋人さえ買ってやったのだと告げ、ここ以外で生きて行くことはできないと断言した。話し合いは決裂した。メアリーは徹底していた。住む所はなくなり、ガードは使えなくなった。手持ちの現金を持って、ペパーは母の故郷イギリスに行くことを決めたが、眠れない飛行機の中で一人の男性と出会う。臆病な真実の姿を見られて、ペパーは落ち着かない気分になった。スティーブンは彼女に一目惚れをした。しかし、二人は名乗ることもせず、別れた。
ペパーは母の家族の弁護士に連絡を取り、親族に会いたいと告げ、ペパーのホテルに従妹から電話が入る。イジーはペパーにルームメイトにならないかと誘った。細かく管理されていた生活から、ペパーは自由になり、気の置けない女友達との生活を楽しんだ。その一方で、ペパーは自分の夢を実現させようと奮闘した。テレビからの脅迫まがいの出演依頼に、渋々出かけたペパーは不愉快な男と舌戦を繰り広げ喝采を受けたが、その男の言葉は彼女を傷つけた。スティーブンは再会して、すぐペパーに気付いたが、彼女が気付いていないことを知っていた。しかし、ペパーを忘れることはできなかった。スティーブンはペパーを何とかしたかった。惹かれ合う二人は、すれ違いを繰り返しながらも、自分の気持ちに従うことを決めた。自信のないペパーをスティーブンは理解し、その心を捕えていく。


魅力がないと言われ続けて、ただの太めの不器量な女だと信じ込んでいる彼女に、自分にとって、この上なく素敵な女性だと愛を捧げる男。素敵ですね。