474 愛は気まぐれでなく リンゼイ・アームストロング

愛は気まぐれでなく (ハーレクイン・ロマンス)

愛は気まぐれでなく (ハーレクイン・ロマンス)

デイヴィッドは愛する娘がいたが、息子が欲しかった。シルヴィアに惹かれ、彼女を愛人としながらも、結婚を仄めかしていたのは、そのためだったが、不妊症であることでシルヴィアから別れを切り出された時、デイヴィドは拒んだ。悩んだシルヴィアは義弟ジャックに相談し、ジャックに妻子に知らせると脅されてデイヴィッドとの交際は終わった。
偶然、マギーがジャックに出会った時、ジャックはあからさまにマギーを侮辱した。しかし、再会した時、二人はお互いに好意を感じる。マギーはジャックが忘れられず、避けられていると感じながらも、ジャックを追いかけた。自分らしくないと思いながら、偶然知ったジャックの隠れ家で二人は再会する。惹かれ合う二人は、共に過ごす日を楽しんだが、突然やって来たシルヴィアの言葉から不穏な空気が生まれ、ジャックは秘密を明かした。マギーは父親の不実を知った。そして、ジャックは自分はマギーに相応しくないと告げる。マギーは顔を上げて、立ち去った。しかし、しばらくしてマギーの使っていた避妊薬が完全ではなかったことを知らされる。ジャックや、両親に何と話せばいいか、マギーは悩んだ。仕事の依頼に出かけて行ったマギーは、悪阻に苦しみ、顧客に妊娠を打ち明けてしまう。だが、その顧客は、ジャックの腹心だった。ジャックはマギーの家にやって来て、結婚を口にした。腹を立てたマギーは、父親に電話して、妊娠していること、父親はジャックであること、そして、ジャックと愛のない結婚などする気がないことを話し、誰の思い通りにもならないと告げた。それから、両親はしばらく土地を離れると言い、ジャックは度々マギーの家を訪れるようになった。マギーはジャックの愛が欲しかったが、諦めを感じていた。病院で倒れ、緊急出産となったマギーが目覚めると、傍らにはジャックがいた。生まれたわが子をいとおしそうに眺めるジャックを見て、マギーは当惑する。いつの間にか、ジャックと両親は親しくなっていた。しばらく車いすの世話になることになったマギーは、ジャックの家で暮らすことが決められてしまっていた。ジャックに大事にされ、次第にマギーは愛されているという実感を感じるようになる。マギーは帰宅したジャックに結婚しましょうと告げ、ジャックはやっと思いが伝わったことを知る。二人は初めて、愛を口にした。


複雑な事情が絡み合う前に出会っていれば良かったのにね。シルヴィアも幸せを手に入れ、みんなハッピーエンドです。