473 愛は苦しみの奥に ペニー・ジョーダン

愛は苦しみの奥に―パーフェクト・ファミリー〈9〉

愛は苦しみの奥に―パーフェクト・ファミリー〈9〉

ケイティは姉の夫に、叶わぬ恋をしていた。誰にも知られぬよう用心していたが、姉との仲は次第に遠ざかって行く。上司の誘惑を拒んだせいで、仕事を失ったケイティは故郷に帰る決心をし、父親の法律事務所で働くことになる。初出勤の日、ケイティは危うく事故に合いかけた。車を運転していたのは見知らぬ男だったが、なぜか強い印象を受けた。
セブは正しいことをしようとするあまりに、間違った結婚をし、離婚した後、娘と疎遠にしたことを悔やんでいた。継父に大事に育てられたシャーロットは、セブを受け入れ、セブに愛されていることを理解してくれていた。シャーロットはセブが再婚することを望んでいると言ったが、セブは二度と間違いは犯すまいと決意していた。
ケイティとセブは同じアパートメントの隣に住むことになった。神秘な力を持つというセブの親族の女性が、ケイティがセブの息子を産むと予言したことが、二人が交際しているという話になり、ケイティが否定する間もなくセブの耳に入り、セブは激怒してケイティを訪ねる。怒りは欲望に火をつけ、ケイティは初めての男に彼を選んだ。しかし、セブは誰かのために取っておいた物を奪ったことを、無駄なことをしたと告げる。ケイティは、思案の末、姉の夫に対して感じていたものは愛などではなかったことに気付く。セブを愛している。しばらく、姉の家で過ごしたケイティは、仕事で不在が続き、帰って来ないケイティにセブは悩んだ。彼女に吐いてしまった言葉を悔やみ、恋しく思いながら、彼女の家でパーティがあることを耳にする。誰もが、セブがケイティをエスコートすると思っていたが、ケイティからの連絡は全くなかった。会場でお互いを見た二人は、相手から目が離せなかった。彼女は自分のものだ。セブは愛の言葉と共に、パーティ会場からケイティを攫った。ジプシーは彼女が僕の子供を産むと予言したのだ。


紆余曲折の末に、やっと運命の相手に巡り合うという話。