439 誓わなかった花婿 ケイト・ウォーカー

誓わなかった花婿 (ハーレクイン・クラシックス)

誓わなかった花婿 (ハーレクイン・クラシックス)

貧乏貴族に生まれたインディアは、パーティーで友人に次に入って来る裕福な男性と結婚すると言った。それは、冗談だったが、入って来たエイダンに心を奪われる。交際を始めた二人は、結婚を決めるが、祭壇の上で、インディアはエイダンから拒絶される。友人との賭けは冗談だったのに。祭壇に取り残されて、インディアは彼を憎むと叫んだ。
エイダンは、インディアに一目惚れだった。彼女が金にしか興味がなくても構わない。彼女さえ手に入れば、それでいい。しかし、祭壇に向かって歩いて来るインディアをみた途端に、エイダンは愛意外の理由で結婚するのは間違っていると確信する。不仲の両親を見て育ったエイダンには、いつかインディアから憎まれる日が来ることが耐えられなかった。だが、忘れようとしても、彼女を忘れることができなかったエイダンは、一年後行動を起こす。インディアの父はあちこちに多大な借金があり、エイダンの元にある証書は期限を過ぎ、抵当に入っていた屋敷はエイダンの物となっていた。インディアには、エイダンの提案を受け入れるしか道はなかった。エイダンは屋敷に、インディア家族と同居して、家の修復に携わった。二人は知らなかったお互いを知って行くが、インディアにはエイダンの望みがわからなかった。やがて、エイダンはインディアが強欲な娘ではなかったことに気付く。彼女が欲しい。でも、一緒にいてもお互いを傷つけ合うばかりだ。エイダンは立ち去ることを決め、インディアの父に、全ての負債をなかったことにするという書面を託る。それを見たインディアに、何か引っかかるものがあった。急いで追いかけたインディアは、エイダンが教会に入るのに気付く。インディアの質問にエイダンは答え、真実が明らかとなった。彼は愛しているが故、身を引こうとしている。インディアは恐れから、今まで彼に愛していると言ったことがなかった。インディアが愛を告白すると、エイダンは彼女を抱きしめ、祭壇でプロポーズした。


煮え切らない男だ。いくらハンサムで金持ちでも、こんな男はイライラするわ!