ベニスにやって来たジリアンは、素敵な男性からプロポーズされて結婚を承諾するが、彼の妻と子供が現れ祭壇の前から逃げ出す。花嫁衣装のジリアンは、途方に暮れていたが、それを救ったのはジャンニだった。
アメリカには帰れない。そう言うと、ジャンニは彼女に仕事を世話してくれた。自分の失敗を話す気になれないジリアンは、家族に、婚約は継続していて、婚約者の名前はジャンニだと嘘をついてしまう。ところが、結婚を決めた妹が、ハ
ネムーンにベニスを訪れると言い、困ったジリアンは、ジャンニに全てを告白する。ジャンニは怒りもせず、婚約者のふりをすることを了解したが、そのことが二人の情熱に火を点けてしまった。二人は夜を共にするようになるが、ジリアンは永遠を求めていた。彼は同情しているだけ。自分が愛しているように、愛してくれている訳ではない。ジリアンは、自分の気持ちを知られないように注意した。情熱的な夜は、ジリアンの不安を消してはくれなかった。滞在期間はどんどん短くなり、帰る日が近づいて行く。結婚や愛を否定するジャンニに、奇跡は期待できない。帰国予定を打ち明けられて、ジャンニは愕然とする。彼女のいない人生など考えたくもない。ジャンニは指輪を買い、ジリアンにプロポーズした。
嘘の婚約が、本物の結婚に変わるという話。結構、似たような話ありますね。
