434 素顔でほほ笑んで デイ・ラクレア

オフィスでの恋物語―素顔でほほ笑んで・プロポーズは本気で (ハーレクイン・リクエスト)

オフィスでの恋物語―素顔でほほ笑んで・プロポーズは本気で (ハーレクイン・リクエスト)

素顔でほほ笑んで デイ・ラクレア


母が夢見たおもちゃ屋を開くために、グレースは取り引きをした。一年間、ボスと恋愛沙汰にならないこと。しかし、ルークと顔を合わせた時、容易なことではないと気付く。ブロンドを地味な茶に染め、ぶかぶかのスーツに眼鏡をかけたグレースは魅力的には見えないはずだ。それに、左手の薬指には婚約指輪がはまっていた。だが、嘘で固めたグレースの鎧を、ルークは気付いていた。期限まで、ほぼ一月あまり。ルークの弟ピエトロの恋人が娘を預けに来たことで、思わぬ危機が訪れる。ピエトロはカリーナを追いかけて行ってしまい、グレースは残された赤ん坊の世話をする羽目に陥る。仕方なく、ルークの家に泊まったグレースは、ルークの父親との約束と、ルークへの愛の狭間で揺れ動いた。やがて、全てルークの知るところとなり、グレースは観念する。姪が捨てられた赤ん坊として連れ去られそうになり、ルークはグレースに結婚を迫った。そんな理由で結婚したくない。しかし、赤ん坊を守るため、グレースは承諾する。牧師が式を執り行おうとした時、ピエトロとカリーナが夫婦となって、戻って来た。役目のなくなったグレースは立ち去ろうとするが、ルークは引き留め、彼女に愛を告白し、式を続行させた。



プロポーズは本気で シャーロット・ラム


ナタリーは充実した生活を送っていたが、パーティの席で酔っぱらった社長からプロポーズされたことを境に、全てが狂い始める。サムを少し懲らしめてやろうと思ったのは悪戯心からだった。ちょっとからかって、戒めを与えるつもりだったナタリーは、サムの反撃を受けて動揺する。仕事モードに戻ろう。サムと距離を保っていれば、安全だ。しかし、ナタリーに興味を持ったサムは誘惑を始める。彼が欲しいのは身体だけ。いつか終わる関係など欲しくない。でも、彼に触れられたら、拒むことはできない。やがて、ナタリーは苦渋の決断を下す。仕事を辞めて都会に出よう。押しかけて来たサムは、荷造り途中の部屋をみて激怒した。二度と会いたくない。ナタリーは、サムにそう言ったが、彼の涙に気付いて驚く。愛しているから、愛してくれない人の傍にはいられない。しかし、サムはナタリーを抱きしめ、愛していると言った。一生一緒にいたいと。二人は結婚を誓った。


潜在意識がプロポーズしたそうだよ。