426 プレイボーイの仮面 エミリー・ローズ

プレイボーイの仮面―モンテカルロの誘惑〈3〉 (ハーレクイン・ディザイア)

プレイボーイの仮面―モンテカルロの誘惑〈3〉 (ハーレクイン・ディザイア)

大怪我を負ったヴィンセントの病室で、トビーとアメリアは出会った。求め合う二人は情熱的な一夜を共にするが、我に帰ったアメリアはトビーを置き去りにして立ち去った。罵り合う両親を見て育ったアメリアにとって、プロレーサーのトビーは深入りしたくない相手だった。危険な職業の男なんて欲しくない。しかし、ヴィンセントとアメリアの親友キャンディスが結婚を決め、付き添いを務めることが決まると、トビーを避けることができなくなってしまう。
トビーは今まで置き去りにされた事などなかった。アメリアを誘惑したのは、ヴィンセントとの賭けがあったからだったが、そんなことはどうでもいいくらいに、アメリアが欲しかった。諦めようとしないトビーに、アメリアは根負けする。滞在する間だけ、セックスを楽しみ、あとくされなく別れることを条件に、二人は夜を共に過ごすようになった。好きになりたくない。だが、アメリアはトビーを愛してしまったことに気付く。しかし、逃げるのを止めて、二人の関係に向き合う決心をした時、アメリアはトビーとヴィンセントの話を聞いてしまう。これは賭けだったのだ。怒りと悲しみに打ちのめされて、アメリアはトビーから去った。トビーはアメリアを傷つけるつもりはなかった。だが、アメリアから拒絶されて、トビーは途方に暮れる。彼女を失いたくない。どうすればいいのかわからない。
結婚式は華々しく終わり、帰り仕度を済ませたアメリアはリムジンに迎えられる。リムジンは飛行場に向かい、トビーの自家用ジェットの横腹に、「結婚してくれ」と書かれていた。トビーはアメリアに愛を告白し、アメリアが望むなら、レーサーも辞めると言った。アメリアはイエスと答えた。


モンテカルロの誘惑の最終話。仲良し4人組の恋の行方の話です。