418 結婚をもう一度 アリー・ブレイク

結婚をもう一度 (ハーレクイン・イマージュ)

結婚をもう一度 (ハーレクイン・イマージュ)

ケリーは幼い頃、サイモンと出会い、18歳の時彼と駆け落ちする。しかし、サイモンは突然姿を消し、ケリーは取り残された。ケリーは両親の家には戻らず、自活を始め、5年後ケリーの書いた記事が評判となりデスクを与えられた。ささやかな成功に歓喜するケリーに、編集長はケリーのコラムに寄せられた一通の抗議文を渡し、返答するようにと言った。それはサイモンからだった。永遠の愛など存在しないと書くケリーに、愛していると告げていた。独身賛美をする自分に夫がいると知れたら、仕事を失ってしまう。ケリーは怒りを抱え、サイモンの家を訪ねた。5年ぶりに会うサイモンは魅力的だった。彼が起こさせる熱いものに負けられない。5年間は二人の外見に変化をもたらしていたが、二人に起こる火花は健在だった。ケリーは頑なにサイモンと離婚すると告げたが、サイモンは結婚に反対したケリーの両親さえ味方に変え、戦いは劣勢になった。今でも、サイモンを愛している。けれど、自分のいない所で、自分の幸せやすべきことを勝手に決められるのは我慢ならない。プライドと彼への愛に挟まれ、ケリーの心は揺れた。ケリーと過ごすうちに、彼女の仕事に否定的だったサイモンの心情も変わった。サイモンはケリーにノートパソコンを贈る。スクリーンに現れたのは、結婚式の時のケリーの写真だった。涙があふれ、ケリーはもう抵抗できないことを知る。ケリーは次のコラムに、事実をありのままに書いた。夫サイモンを愛していると。サイモンは、ケリーの両親が望んでいた豪華な結婚式をあげようと言った。


愛娘の幸せを望む両親は、貧しい男に懸念を感じ、彼を追いやった。サイモンは成功を掴むために立ち去り、必死に働いて財産を築いたが、彼女の成長を見逃したことに後悔する。実際、相談もなく勝手に決められるのって失礼よね。