414 暁の予知夢 ビバリー・バートン

暁の予知夢 (MIRA文庫)

暁の予知夢 (MIRA文庫)

ダラスは姪を殺した犯人を追っていた。チェロキー郡で類似した殺人が起きた知らせを受けたダラスは即座にチェロキー郡に向かった。ジェニーは夢で美しい女性が生贄のように殺される映像を見て、保安官ジェイコブに電話する。そして、見知らぬ男性がやって来ることを予知し、彼を迎える仕度をした。吹雪の中、ダラスは玄関の灯りに気付き、ジェニーの家の戸を叩く。二人は惹かれ合うが、ジェニーの能力にダラスは疑いを持っていた。しかし、次の殺人が起きた時、傍らにいたダラスは、彼女の話す映像そのままの惨状を見て、次第に信頼するようになった。ファイリングで、事件が5件ずつ起きること、そして最後の被害者が何らかの能力を持ったとされたことで、5人目の被害者はジェニーだと推察される。止める術もなく4人目の殺害が行われ、直後ジェニーは拉致され連れ去られる。ジェニーと魂の結びつきを得たダラスは、心が指差す所に急いだ。
男はジェニーの心臓を食べることで、彼女の能力を自分のものにしようとしていた。夜明けと共に、彼は祭壇でジェニーの心臓にナイフを突き立てるつもりだった。しかし、駆けつけたのはダラスたちだけではなかった。鳥や狼、鹿、ボブキャット。様々な動物が祭壇の周りに集結しつつあった。犯人はダラスの銃弾を受け、狼たちに引きずられ森に消えた。


強い予知能力を持つジェニーは、能力者だった祖母のように、自分にとってただ一人の男性を見出す。ダラスは運命に抵抗しようとするが、やがてそれを受け入れる。チェロキー・ポアント・トリロジー第一話です。