412 黄昏の迷路 ビバリー・バートン

黄昏の迷路 (MIRA文庫)

黄昏の迷路 (MIRA文庫)

男はゲームを楽しんでいた。ダイナが別の女の身体を借りてまた現れる。彼はその度に、セックスを楽しみ、黒いサテンリボンで首を絞め殺す。用心深い彼は自分が暮らす地域ではダイナを捜すことはしていなかった。しかし、ベッキーに気付いた彼は禁忌を犯すことを決める。保安官ジェイコブはその死体に奇妙な類似点を見つけ、犯人が幾度も罪を犯していることに気付く。犯人は父の愛人に欲望を感じ、彼女の優しさを愛と勘違いしてしまった。彼が求めた時、ダイナは拒絶し、そのため彼女はレイプされた挙句殺された。その異常なまでのエクスタシーを彼は忘れられなかった。ダイナの娘たちが生き延び、美しい娘に成長したことを知って、彼は義務感に駆られる。二人をダイナと同じように殺さなくてはならない。ジェイコブはリーブとジャジーに警護をつけたが、犯人はもはや冷静さをかなぐり捨てていた。ジェイコブが犯人にたどり着いた時、リーブは犯人の手に囚われていた。ジェイコブは躊躇うことなく引金を引いた。



酋長にでもなったつもりの、図体ばかり大きい田舎者ジェイコブとお高くとまったお嬢さんリーブの恋の顛末。チェロキー・ポアント・トリロジー3話目です。