399 魔法の夜のあと サラ・オーウィグ

魔法の夜のあと (シルエット・ディザイア―華麗なる紳士たち伝説の行方 (D925))

魔法の夜のあと (シルエット・ディザイア―華麗なる紳士たち伝説の行方 (D925))

パメラの母は沢山の愛人を持ち、周囲から蔑まれていた。男たちのプレゼントやお金で生活する母に嫌悪し、そんな女の娘として嘲られて育ったパメラは、男性と付き合ったこともなかったが、パーティでアーロンと出会い、恋に落ちてしまう。別れがたく、彼の家に連れられ、そのまま一夜を共にした後、パメラは現実に目覚める。裕福な家庭に生まれ、外交官を務めるアーロンと自分が釣り合うはずはない。眠るアーロンを置いて、パメラは姿を消した。
何も言わず、出て行ったパメラの意思を読み取って、アーロンは自分の日常に戻ったが、パメラの面影は頭から離れることはなかった。三週間後、アーロンはもう一度パメラと会って、事実を聞き出そうと決意する。パメラは妊娠に気付き、一人で育てる決心をしていたが、現れたアーロンの姿に動揺する。彼に知られてはいけない。もし、知られたら、きっと結婚を口にするだろう。アーロンはパメラの悪阻に気付き、やはり結婚を口にした。パメラはアーロンを愛していた。これはただの欲望。罠にかけたと非難されたくないし、彼を不幸な結婚に縛りたくもない。しかし、アーロンは忘れられなかった彼女を愛していると確信し、何とか彼女を説得しようとする。


お互いに一目惚れした二人なのに、彼女は彼の愛が信じられない。アーロンは、あの手この手で迫ります。最後は男の涙が決め手?