396 遺言状を捜せ デイ・ラクレア

[rakuten:book:13036871:detail]キャリーは母の再婚で、ジュリアンの妹となった。ウィローズ・エンドに住み始めてから、キャリーは安定した生活に安堵したが、母の離婚が決まり落胆する。キャリーの思いを察したモーディは、キャリーがウィローズ・エンドに留まれるよう交渉し、モーディとキャリーの同居が始まる。キャリーはジュリアンに惹かれていることを、ジュリアンの交際相手に責められ、呟いたキャリーの言葉を聞いた飼い犬ブルータスはその女性を池に突き落とし、ジュリアンの恋は終わる。しかし、それに罪悪感を覚えたキャリーは、それ以来ジュリアンを避け続けた。
モーディは心臓発作で亡くなる前、キャリーに約束をさせた。キャリーは、その約束を遂行しようと決意する。電報を受け取ったジュリアンは、即座に飛んで来たが、現状に不満を感じた。人のいいキャリーに、みんなが頼り過ぎる。だが、ジュリアンの父親が相続を主張する前に、遺言状を捜し出さなければ、ウィローズ・エンドが売りに出されてしまう。ジュリアンはキャリーを守りたいと感じ、彼女に惹かれていることに気付く。宝探しの末、遺言状が見つかり、モーディが縁結びをしようとしていたことがわかる。ジュリアンはキャリーと賭けをした。勝った方が、負けた方の判断に従うという賭けで、ジュリアンは時間に縛られないこと、キャリーは頼まれ事を全て断るということだった。しかし、最後の最後にキャリーは断ることができなかった。彼女が保護を依頼されていた少年が、逮捕されたことを知って、キャリーは警察に出向き、彼の無実を証明した。これで、ウィローズ・エンドが売られることは決まってしまった。キャリーは落胆するが、友人の言葉にはっとなった。家は住む人で変わる。自分が居たいのは、この家ではなく、ジュリアンの腕の中だ。キャリーはジュリアンに、家はどうでもいい、愛していると言った。ジュリアンは結婚して、この家で子供を育てようと答えた。


様々などたばた劇の中で、自分の求めていたものを見つけ出すという話。全くホットな所はありません。