391 シークとどこまでも ソフィー・ウエストン

シークとどこまでも (ハーレクイン・イマージュ)

シークとどこまでも (ハーレクイン・イマージュ)

親友イジーの婚約パーティーに遅れてしまったナターシャは、玄関に現れた男から不審者のように扱われて怒りを覚えた。滞在中、証拠はないものの、彼から嘲笑っているかの屈辱感を感じて、ナターシャは二度と彼には会いたくないと思った。カジムはこれほど自分に挑戦的な態度を見せる女性に会ったのは初めてだった。ナターシャに興味を引かれたが、外交交渉に携わる彼の仕事は危険をはらみ、ナターシャにかける時間など、とてもなかった。しかし、二人は相手を忘れることなどできなかった。カジムはナターシャを強引に食事に誘った。何の答えも出ないまま、建物の外で出た二人は、パパラッチに写真を取られてしまう。
ジーの結婚式は無事に終わり、ナターシャはこれでカジムと会うこともないと、安堵とも落胆とも言える気持ちに沈んだ。カジムは側近から、ナターシャと撮られた写真が、交渉相手に渡ったことを知って不安にかられる。彼女を守るには、安全な場所に彼女を匿うしかない。カジムはナターシャを騙して飛行場におびき寄せ、彼の自家用ジェットに乗せた。ナターシャは拉致されたことを不満なそぶりを見せたが、内心は喜びを感じていた。彼に惹かれずにいるのは無理だ。しかし、カジムの離宮に到着し、側近から真実を聞き出したナターシャは、カジムが自分に関心がないことを確信して、傷つく。カジムはナターシャが欲しいとは言ったが、奪うことはせずに立ち去った。翌朝、カジムが一人きりで砂漠に交渉に行ったことを知って、ナターシャは彼を追った。何かせずにはいられなかった。交渉はうまく行った。カジムはナターシャなしで生きていけると思えなかった。これは愛だ。ローブのポケットからカジムが撮りだしたのは、イジーの結婚式でナターシャが着けていた花飾りだった。彼はそれをずっと持っているつもりだったと言った。ナターシャは彼の愛を確信した。


かつて、信じた相手に裏切られ、自分意外信じないと誓ったやり手の近代女性と、傲慢なシークの恋物語。近づけば喧嘩ばかり、でも、離れていられない。って感じの話です。