390 ガラスの靴はなくても ベティ・ニールズ

ガラスの靴はなくても (ハーレクイン・イマージュ)

ガラスの靴はなくても (ハーレクイン・イマージュ)

  • 作者: ベティニールズ,Betty Neels,片山真紀
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 新書
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ローラはレイロフに一目惚れするが、レイロフが目に止めたのは、ローラの美しい妹ジョイスだった。ジョイスは裕福でハンサムなレイロフを射止め、結婚を承諾するが、直後ラリーと知り合い、駆け落ちしてしまう。取り残されたレイロフは怒りの矛先をローラに向け、ローラと便宜結婚すると口にする。ローラは結婚を夢見てはいたが、地味な自分が男性の目に留まることを諦めていた。いずれ、レイロフも自分に心を寄せてくれるようになるかもしれない。僅かな期待を込めて、ローラは結婚を承諾した。ローラはレイロフの生活に支障を来さないよう、心を配ったが、彼の態度に傷ついてもいた。表向きは幸せな夫婦を演じながらも、レイロフとローラの間には壁が立ち塞がっていた。友人としてレイロフは自分の生活にローラを受け入れてくれたようだった。しかし、突然ジョイスが訪れる。ジョイスはレイロフがいまだに自分に夢中であることに満足して、ローラに離婚するように言った。仕事が一番大事なレイロフが、そんな馬鹿なことをするはずがないと、ローラが言うと、ジョイスは嘲笑った。しかし、翌日レイロフは帰って来なかった。ホテルに電話をすると、ジョイスはレイロフと一緒に出かけたと言われ、ローラは茫然とする。レイロフが本当にジョイスを愛しているなら、自分は身を引こう。ローラが願うのはレイロフの幸せだった。ローラは荷造りして、レイロフの屋敷に別れを告げた。ヒースロー空港に着いて、思案するローラの前に現れたのはジョイスだった。ジョイスは、ラリーが心臓発作を起こし、通りかかったレイロフがラリーを救ったと言い、気難しいレイロフより、ラリーの方がましだと言って立ち去った。誤解だったのだ。だけど、今更戻れない。ローラは乗り物を乗り継ぎ、レイロフと行った思い出の場所に到着する。その岬は美しかった。ローラはベンチに座って一日眺めていた。家を出て一週間が過ぎ、ローラは前に進む決心をする。後一日滞在したら、弁護士に連絡を取ろう。いつものベンチに腰かけ、瞼を閉じたローラは誰かの存在に気付く。そこにいたのはレイロフだった。彼は、ローラの手を取り、彼女が置いてきた指輪をはめて彼女を抱きしめた。レイロフはジョイスに何の関心もないこと、ローラをいつの間にか愛し始めていたことを明かした。ローラを抱きしめて、次に来る時は子供を連れて来ると、ホテルマンに約束したと、レイロフはローラに言った。


バツ一で、恋愛に幻滅した男と、平凡な容姿の聡明で優しい女の話。