386 忘れ得ぬ出会い ベティ・ニールズ

忘れ得ぬ出会い (ハーレクイン・イマージュ)

忘れ得ぬ出会い (ハーレクイン・イマージュ)

休暇で自宅に戻ったヴィクトリアは、散歩の途中の雨宿りで一人の男性と出会う。胸がときめくのを覚えたヴィクトリアは、彼のそっけない態度に落胆し忘れようとする。しかし、彼はヴィクトリアが勤務する病院に現れ、彼女を食事に誘った。ヴィクトリアは戸惑いつつも、誘われるままデートを重ねた。彼の真意はわからないものの、週末自宅に伴い彼を家族に紹介したヴィクトリアは結婚の夢を見ていた。ヴィクトリアが患者に襲われ怪我を負った時、アレクサンダーは彼女に病院を辞めて自分の所に来て欲しいと告げた。彼の妻になるためにと、彼は言った。アレクサンダーを愛している。不安を感じながらも、ヴィクトリアは承諾しアレクサンダーの両親の家に滞在する決心を固めた。仕事が忙しいアレクサンダーは、時間を見つけては彼女と過ごしたが、ヴィクトリアの不安は収まらなかった。ある日、パーティでニーナに会ったヴィクトリアは嫉妬を感じる。アレクサンダーとニーナの間に漂う親密さと緊張に気付いて、ヴィクトリアはアレクサンダーに問い正したい気持ちを懸命に堪えた。数日後、町でニーナに偶然出会ったヴィクトリアはニーナからとんでもない話を聞かされる。ニーナとアレクサンダーは以前婚約していて、諍いの後、バーンズで出会った最初の美女と結婚すると彼が言ったというのだ。私は利用されただけなの?ヴィクトリアが尋ねると、アレクサンダーは確かにそういう言葉は言ったと答えたが、説明しようとはしなかった。傷ついたヴィクトリアは荷物をまとめ、アレクサンダーの両親の家を出て、かつての職場に戻った。数日後、ヴィクトリアを訪ねて来たのはニーナだった。ニーナは先日言ったことは嘘だったと告げた。アレクサンダーに意地悪をしたかっただけなのだと。後悔しても遅い。ヴィクトリアはアレクサンダーに手紙を書いたが、返事は来なかった。彼と話さなくてはいけない。決意したヴィクトリアはアレクサンダーの診療室を訪れたが、彼は仕事を理由に彼女の話を拒んだ。もう一日頑張って駄目なら帰ろう。しかし、アレクサンダーは冷ややかだった。来るべきではなかったのだ。感情的になったヴィクトリアの言葉をアレクサンダーは遮った。手紙など受け取っていない。お互いが出した手紙は悪意ある人物に破棄されていたのだ。アレクサンダーの電話もヴィクトリアに届いていなかった。アレクサンダーはヴィクトリアを抱きしめ、すぐに結婚すれば彼女が癇癪を起しても直ちに引き戻せると言った。ヴィクトリアはもう逃げ出したりしないと答えた。


なんか、イライラする話だった。