365 天空を翔る愛 リンゼイ・マッケンナ

天空を翔る愛―ペルセウス 運命の女たち〈4〉 (ハーレクインプレゼンツスペシャル)

天空を翔る愛―ペルセウス 運命の女たち〈4〉 (ハーレクインプレゼンツスペシャル)

  • 作者: リンゼイマッケンナ,Lindsay McKenna,南亜希子
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 新書
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キャムは自身の失敗を挽回したいと思っていた。詳細を知らされない特殊任務に名乗りを上げたのも、そのためだった。そして、抜擢されたと知らされた時、キャムは最善を尽くそうと誓った。ヘリのパイロットとして、3人の新人に実技を教え、麻薬密売を阻止する技量をつけさせること。それがキャムに命じられた任務だった。一人チームから離れ、メキシコに渡ったキャムは、二人の部下の反抗に手を焼いた。副司令官に選ばれたガスは、キャムに好意を持ち、彼女から貪欲に知識を得ることを喜んでいたが、残りの二人は強い女性偏見を持ち、女性から教わることを拒絶していた。問題を打破するために、キャムは、チームから二人の友人を呼び、マン・ツー・マンで指導を行うことを決める。ガスとキャムは、惹かれ合っていたが、上官と部下の立場を崩そうとはしなかった。徹底的な指導の賜物から、三人の部下は試験に合格し、任務を全うする資格を得た。
嵐の夜、指令を受けたキャムとガスはヘリで飛び立った。キャムの勘は不穏なものを感じていたが、二人はヘリと飛行機を見つけ追跡を始めた。機体番号を打ち込み、照合の結果が出た時、キャムたちのヘリに向かってロケット弾が発射され、ヘリは山に墜落する。ヘリから抜け出したキャムは無傷だったが、ガスは腕を骨折していた。一番近い村までの30キロほどの道を、二人は歩いたが、命の危機を感じたことで相手への愛を確信する。村には伝達機能も移動手段もなかった。キャムは一番近い電話まで歩いて行くことを決意する。しかし、彼女が出た後、村にヘリの音が響いた。村人は麻薬の採集を強要されていた。男は銃を振り回し、暴力を見せた。ガスは熱に魘され、立つこともままならなかったが、男の息の根を止めることに成功する。急いで戻ってきたキャムは、男が乗ってきたヘリでガスを病院に運ぶことができた。ガスとキャムは急がずに二人の関係を深めて行くことを決め、愛を確かめ合った。


プライドだけ高いお坊ちゃんの二人の部下を、ぎゃふんと言わせるところ、大好きです。