ヨットの運搬を請け負って、ヴァンダーベルトの島に着いたエリーとサンディは窮地に陥った。エリーは拉致され、サンディはヴァンダーベルトのヨットを探せと命じられてしまう。ヨットは落雷を受けた後、盗難に遭っていた。サンディはエリーの兄ト
ラヴィスに救援を求める。以前、二人は恋人同士だったが、8年前
破局してからは会っていなかった。ト
ラヴィスは所属する秘密機関の助けを借りて、ヨットを探し出した。二人はヨットを航海できるように修理し、エリーが監禁される島に向かった。しかし、行く手にはハリ
ケーンが訪れていた。ヨットは転覆し、マストは折れてしまう。応急処置をするため、船底を覗いたト
ラヴィスは仕掛けられた爆弾に気付く。ヴァンダーベルトが待っているものはこれだったのだ。線を切り、作動しないようにした爆弾を救命ボートに乗せた二人は、またヨットを島に走らせた。サンディは手下たちの意識をヨットに注目させる役目を負い、ト
ラヴィスはエリーの救出に向かった。しかし、エリーの無事を確認したあとで、今度はサンディが囚われてしまったことに気付く。岩陰にエリーを隠し、ト
ラヴィスはサンディの元に急いだ。飛び立ったヘリに乗り込んだト
ラヴィスはヘリの中に爆薬を投げ入れ、サンディと共に海に飛び降りた。だが、
疲労困憊したサンディには、もう浮かび上がる力が残されていなかった。彼女を失いたくない。絶望に負けそうなト
ラヴィスを助けたのは、エリーだった。しかし、言いつけを守らなかったエリーを怒ることはできなかった。兄妹の処置でサンディは息を吹き返す。助け上げられたサンディは、愛する二人に真摯な気持ちを語った。そして、やっとト
ラヴィスはサンディに愛していると言った。
犯罪が絡むサスペンス・ストーリー。この作者も好きです。