352 見知らぬ夫 リサ・ジャクソン
- 作者: リサジャクソン,Lisa Jackson,三谷ゆか
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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トレントは私立探偵として、クラウリーを追っていたが、新聞記者のニキがクラウリーを探っていることを知って、彼女に興味を持ち、彼女の経歴を調べあげていた。トレントはニキに出会った時から、彼女に惹かれていた。そして、彼女が命を狙われていることに気付き、彼女を守るため夫と嘘をついたのだった。トレントはクラウリーの件が片付くまで、結婚していることにしようと提案する。ニキは、彼を愛してしまったことに気付き、愕然とするが、彼の意見に渋々従った。やがて、記憶が全て戻り、それまでこつこつ集めた記事の中にトレントの写真を見つけて裏切られていたことを知った。トレントはクラウリーに雇われていた人間だったのだ。トレントはクラウリーの悪事を知って解雇されたと言ったが、それまで黙っていたトレントをニキは許せなかった。数日後、ニキはトレントと決着をつけるため、彼の家を訪れたが、家には誰も居らず、やって来たのはクラウリーとニキを崖から突き落とした男だった。ニキは森に逃げ込むが、男は追いつき銃を向けた。ニキを助けたのは、やはりトレントだった。トレントはニキを愛していると言ったが、ニキには信じられなかった。男は捕まった後で、クラウリーにニキの殺害を依頼されたことを暴露し、ニキはスクープをものにした。社で称賛されてもニキは虚しかった。彼女は会社を辞め、トレントの家に向かった。愛を告白し、結婚して欲しいと言ってサルバヘ島への二人分の航空券を見せても、トレントは何の反応も見せなかった。落胆したニキは、何か言うことはないのかと、彼に尋ねた。どうしてこんなに時間がかかったんだと彼は言った。トレントはニキが戻って来ることを確信していたのだ。激怒したニキが、彼を罵ろうとすると、トレントは言葉を唇で塞ぎ、結婚してくれと言った。
一目惚れしちゃった女を守るために、無謀な嘘を紡ぎ出した男は、自身の嘘に追いつめられていく。面白かったです。