350 王子様は、ある日突然 ミランダ・リー

王子様は、ある日突然 (ハーレクイン・ロマンス・ベリーベスト)

王子様は、ある日突然 (ハーレクイン・ロマンス・ベリーベスト)

オードリーは、魅力的なラッセルに口説かれた時、戸惑ったが、彼の誘惑に抗うことはできなかった。しかし、同僚から証拠を見せられて彼が誠実ではなかったことに気付いて別れを決意する。待ち合わせに遅れてやって来たラッセルは、オードリーの話を聞くと彼女を罵った。社長の娘でなければ相手になどしなかったと聞かされたオードリーは茫然とするが、一人の男が現れ彼女を救った。彼はオードリーの新しい恋人だと名乗り、ラッセルをやり込めた。エリオットは隣の席で一部始終を聞き、彼女を守ってやりたいと思ったと言った。エリオットは彼女の傷を癒すため自分の家にオードリーを連れて行ったが、慰めのキスは次第に激しくなりオードリーは抗った。エリオットは自重し、禁欲生活が永かったからと言い訳をした。オードリーを家に送り届けたエリオットは、本当に困ったことができたら電話しろと言って去って行った。義母のラビニアに反発して、恋人ができたと言ってしまったオードリーは、自分の誕生パーティーにエリオットを呼ぶはめに陥る。エリオットは完璧に役割を果たした。父から誕生プレゼントに車を贈られて、ショックを隠せないオードリーを救ったのも彼だった。父の運転するスポーツカーで事故を経験して以来、オードリーは車が怖かった。しかし、エリオットはそれを克服するために、運転を教えると提案し、オードリーもそれに立ち向かう決意をする。狭い車内で、二人の欲望は否応なく高まって行った。オードリーは自信のない内気な娘から脱却し、外見も変え、思ったことをはっきり言えるようになっていく。
エリオットは子供の時、母親に捨てられたあと、成人してから恋人に裏切られ、女性や愛を信じられずにいたが、オードリーを求める気持ちはこれまでに経験したことのないものだった。
オードリーは待つ価値のある女になろうと決意し、二人は同居を始める。エリオットの欲望は留まることを知らず、やがてオードリーは彼の興味は肉体だけなのかと疑いが頭をもたげた。彼を愛している。些細な喧嘩をしたオードリーは仲直りのために、早退して家に向かったが、車止めには義母ラビニアの車が止まっていた。ラッセルとラビニアが浮気をしていたことを知らされショックを受けていたオードリーは、上半身裸で玄関に出てきたエリオットを見て、落胆する。車に飛び乗り逃げ出したオードリーをエリオットは追って来た。交差点を飛び出した車は事故を起こし、オードリーは意識を失った。病院で目覚めた時、ラビニアとエリオットの姿を見たオードリーは半狂乱になり、彼らは病室に入ることを禁じられた。しかし、エリオットは何度もやってきた。父や友人は、エリオットの無実を説き、彼に会うことを勧めたが、オードリーは頑として拒んだ。ある日、やつれきったラビニアが病室を訪れ、話を聞いて欲しいと言った。彼女のあまりの変貌に、オードリーは拒めなかった。ラビニアは父と結婚した時、欲しかった子供を拒絶され、次第に彼の興味が自分から離れていく恐れを感じ、オードリーに嫉妬していたと言った。ラビニアの話を聞いて、オードリーは真実を悟った。エリオットは人を裏切るような人間ではない。オードリーはエリオットに電話をかけ、彼のうつろな声に驚いた。「信じなくてごめんなさい」とオードリーは言い、会いに来てと告げた。嗚咽が聞こえた後、すぐ行くと彼は言った。オードリーを失いそうになって彼は悟ったのだ。オードリーを愛していることを。


着るものとか、髪型ってすごく大事なんだけど、好きなものが似合うとは限らないのよね。自分に合うものを見つけるのに、最近の店員は全く役にたたない。嘘ばっか言って信じられないからなぁ。適切な助言をくれる店員がいる店もたまにはあるみたいだけど。