340 パーティーガール リンダ・ハワード

パーティーガール (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

パーティーガール (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

デイジーは34歳の誕生日の朝、自己改革を決心した。パーティーガールになって、男を捕まえ、夫と子供を手に入れるのだ!鏡に映る冴えない髪に落胆し、化粧品と言えば口紅一本しかないことに気付いたデイジーは、退屈極まりないワードローブにも嫌気がさした。意を決したデイジーは、同居する母と伯母に計画を打ち明け、一人暮らしを始めると宣言する。ゲイだという噂のトッドの指導で、デイジーは変身を遂げた。勢いついたデイジーは、ナイトクラブに出かけ、多くの男性からダンスに誘われ有頂天になった。しかし、デイジーが元で乱闘騒ぎが起き、動転するデイジーは一人の男に外に連れ出された。警察所長のジャックだった。ジャックは反応の早いデイジーに興味を持ち、度々彼女の仕事場である図書館に足を運んでいたため、変身したデイジーにもすぐに気付いた。ジャックはデイジーに嫌われていることに気付いていたが、彼女が男漁りを始めたことを知って名乗りを上げることを決める。デイジーは村の男性の気を引くため、コンドームを買うことを思いつくが、ジャックのせいで計画は裏目に出てしまった。自分にはもうナイトクラブでの出会いしか残っていない。決意したデイジーは次の週末に同じナイトクラブに向かったが、駐車場で怖気づく。先週の騒ぎを知っている人がいたらどうしよう。そして、デイジーは4人の男たちがもつれ合っている所を目撃した。ジャックは現れたデイジーをダンスに誘い、送って行くと言い張った。口論の末、激怒したジャックはデイジーにキスをして口を塞いだ。嫌っているはずなのに、心地よいのはどうして?翌日、礼拝にジャックは現れた。これはもう交際を認めたも同然だ。ジャックはデイジーを抱きたいと言った。デイジーは夫と子供が欲しいのだと彼に言ったが、ジャックは相手が見つかるまで楽しもうと言った。欲望に負けてデイジーは承諾し、二人は情事を開始する。一人暮らしを始めたデイジーは子犬を手に入れたが、生まれて間もない子犬は手がかかった。しかし、苛立ちもせず世話をするジャックを見て、デイジーは恋に落ちたと自覚する。朝食の用意をしながら、ジャックの読む新聞の一面の写真に記憶を刺激されたデイジーは、それがナイトクラブで会った男だと気付いた。デイジーの話を聞いて、彼女が殺人現場を目撃したことに気付いたジャックは、デイジーの周りで起きていた不穏な空気を感じ取っていた。町長は目撃者であるデイジーを消す計画を立てていた。町長の妻は夫の電話を盗聴し、夫に罰を受けさせるため、会話を録音する。デイジーの危機を感じて、ジャックは彼女なしの人生など有り得ないと気付く。犯人たちを一網打尽にしたあと、その足でデイジーの元に向かったジャックは彼女に結婚してくれと告げた。愛しているからと。


こういうコメディータッチの話、いいですね。冴えない女が変身して、いい男を掴むって話も好きです。だけどさ、最後のトコがわかんない。ジェニファーがフィリップスに勝つために、サイクスが必要ってどういうこと?フィリップスに虐待されたあと、セックスに興味が持てなくなったことと関係あるの?