ジェイソンの母はハロルドという富豪と結婚するが、数年後他界する。ハロルドはしばらくしてヴィヴィアンという女性と結婚し、ヴィヴィアンは
ジョージアという娘を連れて来た。
ジョージアはおどおどとした少女だったが、ジェイソンは彼女に同情し、守ってやりたいと思った。少女の一途さで
ジョージアはジェイソンに恋していた。18歳になった
ジョージアは友人から仕事の誘いを受けていたが、ジェイソンの傍にいたいと思っていた。思いを打ち明け、ジェイソンの気持ちを聞くために、ジェイソンの部屋に行った
ジョージアは、思いがけず彼の情熱を見せられ一夜を過ごしてしまう。しかし、その夜が元で妊娠してしまった
ジョージアは、ジェイソンに結婚するべきだと言われ、相反する感情に揺れる。ジェイソンは責任を取ろうとしているだけだ。両親に報告する日、大人になった自分を認識してもらいたい一心で、
ジョージアは着るものを新調した。ハロルドが嫌にねっとりとした目で自分を見ていることを、
ジョージアは気付いていた。しかし、バスルームにハロルドが入って来た時、
ジョージアは気が動転してしまう。抱き寄せられ、抗おうとした時、母の叫び声が聞こえた。ハロルドは
ジョージアが誘惑してきたのだと嘘をつき、震える
ジョージアが見たものは批難を込めたジェイソンの目だった。
ジョージアは部屋を飛び出し、友人の家に身を寄せた。ジェイソンは追って来ようともしなかった。そして母に電話した
ジョージアはジェイソンが自分の人生から去ったことを知った。母は中絶を勧め、二度と家に近づくなと警告した。悲嘆に暮れる
ジョージアは流産した。ハロルドの浮気癖は治らず、激昂するヴィヴィアンは事故で亡くなってしまう。ハロルドはヴィヴィアンが
ジョージアに宛てて書いた手紙を見つけ、自分がこの母娘の人生を打ち砕いてしまったことをひどく後悔した。人生を
謳歌していたハロルドは孤独な老人になり、償いのために
ジョージアに財産の全てを残して亡くなった。ジェイソンはヴィヴィアンから
ジョージアが中絶したと聞いて、
ジョージアを許せないと思っていたが、
ジョージアが財産を全て受け継いだと聞いて、ハロルドと関係を持っていたと確信してしまう。7年間彼らは会っていなかった。ハロルドの葬儀で再会した二人は、お互いに敵だと思いつつも惹かれていた。ジェイソンは
ジョージアが中絶した理由を知りたいと思った。欲望と戦いながら、ジェイソンは真実を聞き出し、彼女が見捨てられ、一人で立ち直ったことを知る。ジェイソンは
ジョージアを愛していた。でも、どんなに欲しくても彼女は性悪女なのだ。身を切られるような思いで立ち去ったジェイソンだったが、彼女を思って眠れない夜を過ごし、
ジョージアの居ない人生など価値がないと思い知る。過去などどうでもいい、大事なのは未来だ。ジェイソンは
ジョージアに愛を告白し、プロポーズした。二度と傷つけたりしないと誓って。
家政婦が見つけた手紙には、ヴィヴィアンとハロルドの
ジョージアに対する謝罪が書かれていた。
ジョージアを疑った自分を恥じながら、ジェイソンは彼女に値する夫になろうと決意を固めた。
人って自分が信じたいものを信じるって言うよね。こんな最低な男でも、弁護士でハンサムならオッケーなの?