321 狼なんか怖くない キャロル・グレイス

[rakuten:surugaya-a-too:10286781:detail]腰の手術をした祖母の介護のため訪れたアメリアは道に迷ってしまう。見えた屋敷で道を尋ねようとするが、出てきた男はひどく無礼だった。苛立ちながらも道を教えてもらって祖母の家にたどり着いたアメリアは、祖母がその隣人と自分をカップルにしようとしている事に気付く。二人とも縁結びには興味がなかったが、祖母を傷つけたくはなかった。
ブライアンはおもちゃの発案者として有名だったが、妻が恋人と共に亡くなった後、全てに興味が失せ、隠遁生活をしていた。しかし、アメリアに出会い、自分が生き返ったような感覚を覚える。
出かけた祭で、アメリアは初めてジェットコースターに挑戦した。傍らでブライアンはアイデアが湧いてくることに興奮する。アメリアはブライアンに恋してしまったことに気付いた。しかし、ブライアンは仕事が再開されれば以前のように仕事だけが優先されてしまうだろうと言った。アメリアには相応しくないと。医師から祖母は一人でも大丈夫だと言われて、アメリアは仕事に戻る決心をした。しかし、あれほどやりがいがあると思っていた仕事は、今では退屈でしかなかった。アメリアは田舎暮らしが懐かしかった。そして、ブライアンも。アメリアは新聞で見つけたおもちゃ展を覗きに行こうと決める。
ブライアンはアメリアが居なくなった途端に、虚しくなってしまった気持ちを持て余していた。湧きあがったはずのアイデアもどうでもいい。思い浮かぶのはアメリアの事だけだった。眠れぬ夜を過ごし、ブライアンは未来を掴むために行動を起こす。おもちゃ展で再会した二人は食事に出かけた。ブライアンは思いの丈を告白した。一緒にいてくれるならどこでも構わない。ただ、傍にいて欲しい。アメリアは彼の気持ちを受け止めた。


全然ホットじゃないですが、ほのぼのとした話です。