318 フィアンセの秘密 メリッサ・ジェイムズ

フィアンセの秘密―ウエディングプランナーズ〈6〉 (ハーレクイン・イマージュ)

フィアンセの秘密―ウエディングプランナーズ〈6〉 (ハーレクイン・イマージュ)

マットの足につまずいて、ジュリーは恋に落ちた。マットの会社が傾きかけた時も、ジュリーは彼を支え、愛し続けた。二人は結婚を決めたが、何も話そうとしないマットにジュリーの不安は募って行った。婚約披露パーティーで付きまとっていた記者から、マットの会社の状況と彼を成功に導いた共同経営者が彼の元恋人であったことを知らされ、愕然とする。婚約者として知っているはずの事を、自分は何も知らされていない。パーティーの後、問い詰めるジュリーに、マットは今日話すつもりだったと言った。ジュリーはマットに愛されていることを信じられなくなり、しばらく距離を置きたいと立ち去った。マットは結婚していなかったが、娘がいた。母親が結婚したため、マットに二週間モリーが預けられることになり、マットは助けを必要としていた。直前になって秘密を打ち明けたマットにジュリーは怒りを覚えるが、反抗的なモリーを見て彼らには自分が必要だと決心する。マットはモリーのために会社を休み、彼女を楽しませようと頑張っていた。自分はいつでも二番手なのだと、ジュリーは苦々しく思った。必ず、他のものが優先される。ジュリーの思いを知って、マットは何とか彼女を取り戻そうと努力したが、会社から緊急の呼び出しがかかり、揺らいでいたジュリーの心は粉々になった。マットは自分の今までの行動を悔いた。マットは会社を売り渡し、開発のみに関わるようにした。そして、ジュリーの夢を叶えるために、出版社を訪ね、彼女が撮りためていた写真を見せた。出版社から連絡を受けたジュリーは、マットが自分ためにしてくれたことを知り、会って感謝すべきだと決意する。戸口に立つジュリーを見て、彼女が来た理由を理解したマットだったが、溢れる思いに我慢できなくなり、初めて心の内を吐露した。マットは本当に自分を愛してくれていたのだ。ジュリーの心は溶けだした。偽ることなく、真実を明かしてくれるなら、二人の未来はあるというジュリーの言葉にマットは解放の喜びに浸った。二人は愛し合っていることを確認し合った。


会話って大事よね。誰もが知っていることを自分だけが知らないなんて屈辱的なことだもん。