317 若すぎたふたり キャサリン・スペンサー

若すぎたふたり (ハーレクイン・クラシックス)

若すぎたふたり (ハーレクイン・クラシックス)

夏祭りで出会った二人はお互いに惹かれあい、シャロンはクリントを欲しいと思うあまりに、23歳だと嘘をついた。シャロンは彼に純潔を捧げたことに幸せを感じたが、クリントは後悔を口にし、去って行った。しかし、その一度きりの体験はシャロンを妊娠させ、クリントを追いつめた。シャロンはクリントを愛していたために、この結婚は正しいと思い込もうとしていたが、青ざめた花婿は不幸そのものだった。みじめな結婚生活の末、シャロンは流産する。安堵の表情を見せたクリントをシャロンは許せないと思い、離婚を決意した。離婚を決めた後、シャロンは双子の一人が流れただけであったことを知らされる。シャロンは悩むが、これ以上傷つきたくなかった。クリントが子供を欲しがるとも思えない。彼に自由を与えよう。シャロンは故郷を離れ、都会で出産した。二年後、シャロンは穏やかなジェイソンと知り合い結婚して、仕事も家庭も手に入れたが、数年後、ジェイソンは亡くなった。親友の結婚式の手伝いを頼まれたシャロンは久しぶりに故郷を訪れ、クリントも招待されていることを知った。彼に会いたくない。そして、娘ファーンの秘密を誰にも悟られたくない。
クリントは世界中を転々としながら、自分がやりたかった仕事をし、多くの女性とも付き合ったが、シャロンを忘れることができなかった。前に進むためには、シャロンに会って、許しを乞うしかない。しかし、二人を取り巻く魔法は色あせていなかった。クリントはシャロンが今だ自分に惹かれていることに気付き、彼女が秘密を抱えていることにも気がついた。クリントは引き下がる気は全くなかった。二人は一夜を共にするが、翌日シャロンは逃げるように自宅に帰って行った。クリントはシャロンへの愛を自覚し、プロポーズするため彼女に会いに行く。突然現れたクリントにファーンは歓喜し、部屋に案内した。そこには、ファーンの生まれた時からのアルバムがあった。クリントはファーンが自分の娘であったことを知った。激怒したクリントはシャロンを責めたが、ファーンのために沈黙を選んだ。シャロンはクリントを傷つけたことを悔やみ、娘に真実を告げることを決めた。
クリスマスが訪れた。クリントは怒るあまりに、またしてもシャロンを傷つけたことを悔やんでいた。彼女に会いたい。だが、その理由がない。
シャロンとファーンはクリントにお祝いを言うため、彼の家を目指していた。しかし、家は無人だった。遅くなって帰って来たクリントはシャロンを見つけて驚く。お互いを思う気持ちはもう限界だった。クリントはシャロンをずっと愛し続けていたことに降参した。もう離れては暮らせない。そして、ファーンが言った。「メリークリスマス、パパ」クリントは感激で咽喉が詰まった。


時期が悪かったてこと?だけど、シングルマザーで頑張ったシャロンは偉いよ。もっと罵ってやってもよかったんじゃない?知らせなかったシャロンを責める権利はないと私は思うけどなぁ・・・。