306 結婚ゲームは終了 レニー・ローゼル
結婚ゲームは終了 (ハーレクイン・イマージュ (I1092))
- 作者: レニー・ローゼル,やまのまや
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 1997/07
- メディア: 新書
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デイモンは社内の反対派を抑える手段として、結婚を考えていた。取締役会が終わって、彼女の祖父が帰ったら離婚したことにすればいい。
マーシーは祖父を陥れた男の孫などに惹かれたくなかった。だが、彼の傍にいると、怖いほど動悸が激しくなり、彼から目を放すことができない。やがて、マーシーはデイモンが優しい心根を持った男性であり、愛されずに育ったことに気付いていく。
ある夜、マーシーはデイモンと彼の従兄弟の妻だった女性と一緒にいるところを目撃してしまう。自分には嫉妬する権利はない。そう思ってはいてもマーシーは眠れなかった。寝たふりをするマーシーの耳にデイモンの電話する声が聞こえ、彼が祖父の事件を調べようとしていることを知る。彼は誠実な人間だったのだ。嬉し涙と共に、マーシーは自分が恋に落ちたことを認めた。
デイモンの反対派の筆頭クレイトンは、結婚が嘘であることを知り、パーティーの最中暴露して、彼の失脚を企んだ。クレイトンの演説を聞いたデイモンはマーシーが彼への復讐のためにやったことだと誤解するが、それを聞いた祖父は卒倒してしまう。しかし、祖父は生還した。デイモンの叔母はテーンエイジャーの頃からの恋を実らせ、祖父との結婚を勝ち取ったのだった。祖父の結婚式は病院内で行われることになった。そして、その場にデイモンが現れ、マーシーは驚いた。デイモンは誤解したことを謝り、結婚を見届けると黙って立ち去って行った。
マーシーは紹介されて、別のヨットで働くことになった。ハネムーンのヨットで働くことに、マーシーの胸は疼いた。用意が整いディナーを運び込んだマーシーは、そこにデイモンの姿を見て張り裂けそうな胸の痛みを覚えた。愛する男のハネムーンの世話をすることなどできない。しかし、デイモンは彼女に愛していると言った。そして、結婚してくれと言って、キスをした。マーシーには、彼の唇を拒むことなどできなかった。
祖父を陥れたのはクレイトンの家族だったのだ。結果、クレイトンは横領で逮捕され、会社はデイモンのものとなった。デイモンは祖父とマーシーを見て、お互いを思いやる家族もいることを知ったと言った。心の傷を見せる彼にマーシーは、やっと彼が真実を話していると信じることができた。デイモンはヨットに神父を呼んでいた。二人はその日のうちに結婚した。
有り得ないけど、楽しい話でした。酔い止めの薬でマーシーがラリってしまうところ、一番好きです。