303 独身貴族の策略 アネット・ブロードリック

独身貴族の策略 (シルエット・ディザイア)

独身貴族の策略 (シルエット・ディザイア)

カライナは婚約者を事故で亡くし、彼が亡くなった時女性が同乗していたことを兄から聞かされて、打ちのめされた。傷心のカライナは両親の元で、ひっそり暮らしていたが悲しみに暮れるのはそろそろやめようと決心する。
ジュードは上司から、麻薬売買の証拠を見つけるため、潜入捜査をするよう依頼を受ける。被疑者の家族の中の独身の娘に近づき、親しくなって情報を得ることが仕事だった。ジュードは気楽なプレイボーイという見かけを作り、カライナに近づいた。彼女は写真で見るよりも美しかった。ジュードは彼女に惹かれるが、これは仕事なのだと自分に言い聞かせる。やがて、カライナの二人の兄が、密輸をしていることが明らかになり、兄たちは逮捕された。ジュードは自分の口から、カライナに話すことを決めていた。ジュードの身分と、兄たちの逮捕を聞いて、カライナは理解した。偶然出会ったのではなく、仕組まれたもので、彼は自分を求めてなどいなかった。忘れるしかないのだ。しかし、ジュードにはカライナを忘れることはできなかった。ジュードは意を決して、カライナに会いに行き、やり直したいと告げた。カライナは騙されたくないという気持ちと彼を求める気持ちの間で揺れ動いた。二人は交際を始めたが、カライナの両親は快く思ってはいなかった。彼女の母は罪を犯した息子たちを責められず、ジュードを責め続けていた。そんな母の気持ちを思いやって、カライナは積極的になれずにいた。ジュードは考えた末、カライナの両親を訪ねた。カライナを愛している。彼女を妻にしたいと彼は言った。数日後、カライナは父親から電話をもらった。自分の幸せは自分で決めるようにと父は言った。彼を逃がすんじゃないと。カライナはジュードの胸に飛び込んだ。


複雑な話だわ。あんまりホットじゃないし。