300 恋に落ちたシーク サンドラ・マートン

恋に落ちたシーク―バロン家の恋物語〈5〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

恋に落ちたシーク―バロン家の恋物語〈5〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

妹の夜遊びを知って、彼女のアパートに出向いたニックは、妹のルームメイトのアマンダを問い詰め、二人は激しく罵り合った。それが二人の出会いだった。数年後、兄妹の誕生パーティーが行われるペントハウスにアマンダは招かれる。ドーンは兄の誕生日プレゼントに、部屋の改装を考えていた。インテリアデザイナーのアマンダは、会社を立ち上げたものの、顧客がなく仕事を必要としていた。ニックは自分の寝室で写真を撮っていたアマンダをゴシップを売る卑しい人間だと疑うが、同時に彼女に欲望を覚え戸惑う。真偽がはっきりするまで帰す訳にはいかないと言われ、アマンダは恐怖と興奮を感じる。パーティーに連れていかれたアマンダはつい飲み過ぎて酔っぱらい、ニックに介抱されるはめになった。彼に誘惑される訳にはいかない。しかし、翌日アマンダの家に現れたニックはテキサスに同行してくれと言った。無理強いはしない。話がしたいだけだとニックは言った。しかし、行き先を告げられてアマンダは動揺した。そこは義父の牧場だった。ニックと二人で、母に会いに行ったら誤解されてしまう。それでも、ニックは躊躇しなかった。母はニックを娘の恋人と思ったが、アマンダが傷つくことになるのではと、心配した。ディナーの後、二人を留まらせるものは何もなかった。翌朝、ニックの父が倒れたと連絡が入り、急きょ国に戻ることになったニックは、アマンダに一緒に行こうと言う。彼女と離れることができない。促されるまま、飛行機に乗り込んだアマンダは不安にかられた。空港に降り立った二人の前に、かしずく召使の列があった。リムジンで宮殿に案内されたアマンダは、ニックの秘書アブドゥルに迎えられた。翌朝、ニックの寝室で目覚めたアマンダは、無理やりハーレムの一室に連れて行かれた。激怒するアマンダに、ニックはゴシップ誌を差し出した。記事を見てアマンダは愕然とする。二人の間で交わされた会話が記事になっていた。自分ではないと否定しても、ニックは聞かなかった。傷つき、打ちひしがれて、アマンダは飛行機に乗せられた。愛していたのに、彼は信じてくれようともしなかった。見つけたと思っていたものは、間違いだったのだ。
ニックは辛かった。しかし、アブドゥルが漏らした言葉から、以前の恋人と自分の秘書がぐるになって、ゴシップを売ったことを知る。アマンダを信じようとしなかったことを悔やんだニックは、即座に彼女を追った。
パリの空港でアマンダを見つけたニックは、彼女に謝罪し、愛していると告白した。これ以上傷つきたくない。アマンダは抵抗するが、ニックは、一生かけて償うと言った。二人は愛し合っているのだからと。


あんまりホットじゃないです。