291 ドクター・ロンリー グレンダ・サンダース

ドクター・ロンリー (ハーレクイン・テンプテーション)

ドクター・ロンリー (ハーレクイン・テンプテーション)

研究だけに没頭し、社交性のまるでない兄に憤慨して、妹は効果的な案を思いつく。新聞の広告欄に出した広告から、ゲールにセクシー博士宛てに手紙が届き始めた。
シェリーは郵便を配達しながら、宛名に気付いて好奇心をくすぐられ、彼を見たいと思った。小包を配達した時、彼を見てシェリーは驚いた。セクシーではない。髪はぼさぼさ、くたびれたTシャツ姿で、おまけに変なメガネをかけている。しかし、純情で誠実な感じ、そしてどこか寂しそうな雰囲気が彼女の琴線に触れた。
ゲールはシェリーに一目惚れし、妹に配達通知郵便を出してくれと電話をかけた。彼女に会って、話がしたい。ゲールは、意を決してシェリーをディナーに誘った。シェリーは戸惑うが、承諾する。二人は楽しい時間を過ごした。家まで送ったゲールは、また会いたいと告げた。シェリーは上司の誕生日パーティーでよかったら、エスコートしてと答えた。
ゲールは、妹に助けを求め、妹が言った通りに、散髪し、衣服を揃え、ダンスを習った。見違えるようにハンサムになったゲールは、女性陣を魅了した。二人はお互いを求め合い、素晴らしい時を過ごした。シェリーはゲールの内面の素晴らしさに気付き、恋に落ちたことを知った。しかし、ゲールは自分がセクシーな男などではないことに、シェリーが気付き、いつか飽きられるのではないかと恐れていた。週末、研究が忙しくて会えないとゲールに言われたシェリーは傷ついた。夢中になっているのは自分だけ?だが、ゲールの熱い視線はそうでないことを示している。悩んだシェリーはゲールの家に忍び込んだ。一人で研究する孤独な姿を見て、シェリーはますます愛が深まるのを感じる。彼に愛していると言って欲しい。しかし、女性と付き合ったことのないゲールには、シェリーが出しているサインがわからなかった。ゲールはまた妹に電話をかけ、助言をもらった。翌日、シェリーが配達に行くと、出て待っていたゲールは、愛していると告げた。翌日会う約束をしたゲールは、その日もまた出て待っていたが、来たのは見知らぬ配達人だった。シェリーの車が大破し、救急車が来たと聞いたゲールは、急いで病院に向かった。シェリーの車で事故を起こしたのは、彼女の上司だった。ゲールはシェリーのいない人生など耐えられないと言った。結婚でも、子供でも、何でもあげるから、絶対に自分の傍を離れないでくれとゲールは言った。変わったプロポーズだと思いつつ、シェリーはイエスと答えた。


男性版の変身話です。