282 十五年目の告白 ジョージー・メトカーフ

十五年目の告白 (ハーレクイン・イマージュ)

十五年目の告白 (ハーレクイン・イマージュ)

ザックとエイミーは高校時代の同級生だった。二人は実験のパートナーだったが、ほとんど会話らしい話はしたことがなかった。ザックに惹かれるエイミーは、卒業式のダンスパーティーに彼と行きたくて、それとなく仄めかしたりしてみたが、彼からの誘いはなく、二人は卒業して会うこともなくなった。エイミーは医学に進み、そこでエドワードと知り合い結婚したが、エドワードは出世することにしか興味がない夫だった。交通事故に巻き込まれ夫が亡くなって、エイミーは両親にいる故郷で仕事を見つけた。救急医として働きながらも、エイミーはザックを思い出すことをやめられなかった。ある日、老婦人の事故を目撃したエイミーは、処置の最中に近づいてきた男性に衝撃を受ける。ヘルメットのせいで顔は見えなかったが、男性もエイミーを見て茫然としているようだった。医局に戻り、新任の医師がやって来たと知らされたエイミーは、事故で会った男性が新任の医師であり、ザックであることを知った。エイミーの両親は、エイミーに孫を産ませるため、次々と婿候補を連れてきてエイミーをうんざりさせていた。慈善パーティーでザックに出会ったエイミーは、両親に反発してパーティーを抜け出し食事に出かける。エイミーは、ザックにとってプリンセスだった。しかし、良家の子女である彼女はザックには高嶺の花だった。ザックは自分の思いを彼女が受け止めてくれるはずがいと信じ込んでいた。子宮頸癌の検査で不確定が出た時、エイミーは十五年間秘めていた思いをザックに話そうと決心する。事故を引き起こした車内で子供を取り上げた後、ずぶぬれになった二人はシャワーを浴びるためにザックの家に行った。ザックの漏らした言葉から、十五年前ザックがダンスに誘いに来たことと、父がそれを痛切な言葉で断ったことを知って、エイミーは怒りと喜びを感じた。ザックの気持ちを知っていたら、父に邪魔させたりしなかったのに。ザックは十五年前から彼女を愛していたと言った。エイミーが知りたいことはそれだけだった。二人はこれからの人生を共に歩んで行くことを決めた。


ホット度、皆無です。夢みたいな話ですね。憧れの男性が魅力を増して現れ、愛を誓う。羨望を感じます。