281 白い迷路 ヘザー・グレアム

白い迷路 (MIRA文庫)

白い迷路 (MIRA文庫)

同僚たちとの祝宴のあと、いつになく酔っぱらったニッキは同僚アンディーが傍らに立っているのに気付いて目覚めた。眠りの覚めきらないニッキは彼女に帰ってと言い、そのまま眠りに落ちた。アンディーはニッキに助けて欲しいと言い、ニッキが施しをした浮浪者も殺され、ニッキも狙われていると言った。
翌日、警官が訪れアンディーが麻薬の多量摂取で亡くなったと告げた。昨夜、アンディーがニッキの枕元に立った時、彼女はもう死んでいたのだ。アンディーの死を不審に思ったニッキは事故ではなく他殺だと言い張った。
ブレントは死者を見、彼らと話すことができたため、しばしば警察の捜査に関与してきた。麻薬密売を追っていた捜査官が浮浪者の姿で殺された直後に亡くなった女性が、彼と死因が同じことに疑問を持ったブレントは、ニッキが死者に会っていることに気付く。ブレントはニッキに彼らを見かけたら教えて欲しいと頼んだ。墓地に住みつく亡霊ヒューイから、悪い人間が墓地で何かをしていると聞いたブレントは、張り込みを決意した。その頃、死んだ捜査官からニッキも墓地で何かがあることを知らされる。麻薬取り引きは阻止されたが、そのあとニッキと親友は犯人に拉致され、沼地に連れて行かれた。言い争う犯人たちに気付かれぬよう車を抜け出したニッキは誰を信じていいのかわからなくなってしまう。ブレントは死んだ捜査官の導きで沼地に着き、死体から立ち上がる亡霊に気付く。犯人は新たに派遣された捜査官を殺し、なりすましていたのだ。殺した男の亡霊が襲いかかろうとしているとブレントに言われ、錯乱した犯人はもがきながら全てを告白した。殺された捜査官は危機を感じて、犯罪の証拠をマイクロチップに隠し、ニッキに託していたのだった。ニッキは渡されたことも知らずに、命を狙われていたのだ。事件が解決して、アンディーと捜査官の霊も旅立ち、ニッキとブレントは結婚を決めた。


こういう話、好きです。あんまりホットじゃないけど、面白かったです。