268 男の女のゲーム ミランダ・リー

男と女のゲーム―恋はポーカーゲーム〈2〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

男と女のゲーム―恋はポーカーゲーム〈2〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

リコは料理番組を制作し、成功を手にした。共同馬主であるルネとリコは辛辣な舌戦を度々繰り返してきたが、リコは出会った時からルネに強く惹かれていた。ルネに欲望を抱きながらも、当時婚約していたジャスミンと結婚したリコは、ジャスミンが財産目当てであったことを知り、彼女に感じていたものは愛ではなかったことに気付いた。一年後、離婚した後のルネの言葉はことごとくリコを傷つけた。リコは狂おしくルネを求める自身の欲望を持て余していた。毎週金曜に催されるカードゲームもリコには苦痛に思え、最後にしようと決心した時、思わぬ奇跡の一手が巡って来る。ハートのロイヤル・ストレート・フラッシュ。それを手にした時、リコの中の悪魔が囁いた。リコは勝負を受けて立ったルネに金ではなく、別のものを賭けようと提案した。ルネは受けて立ち、二人は同時にカードを見せ合った。もちろん、賭けはリコの勝利だった。二人の賭けた物が書かれた二通の封筒をルネが手に取った。そこには、一カ月間愛人になると書かれていた。リコはホテルのスイートにルネを誘い、情事を持った。翌朝、ルネが何を賭けたのか、気になったリコは使った便箋を鉛筆でなぞり、ルネが書いた言葉を知る。そこには結婚してと書かれていた。ルネは自分を憎んでいる。それなのに、結婚を望む理由は、子供か、それとも金か?思い悩んだリコは探偵に調査を依頼した。リコの欲望は留まることを知らず、飽くことがなかった。リコは次第に自分がルネを愛していることに気付いた。裏腹な態度を見せるルネの真意を測りかねていたリコだったが、ルネもまた自分を愛しているのだと確信する。結婚しようというリコに、ルネは一月後、同じ気持ちだったら結婚すると答えた。調査会社からの報告にリコは新たな疑問を持った。ルネは前夫が亡くなった後、誰とも付き合っておらず、財産は慈善団体に寄付し、質素な生活を送っていた。リコはルネに疑問をぶつけ、答えを得たが、ルネはリコとは結婚すべきではないと言いだした。怒りを爆発させたリコはルネに直ちに荷造りさせて、居住を一にし、用意ができ次第結婚すると言い渡した。ルネは、やっとリコの愛を確信して、彼の求めに応じた。


ホットです。愛されたいのに、素直に自分の気持ちを表すことのできない女性の話でした。