267 舞い降りた天使 アリソン・リー

舞い降りた天使 (シルエット・スペシャル・エディション (N915))

舞い降りた天使 (シルエット・スペシャル・エディション (N915))

ダービーは大富豪の娘として生まれた。誘拐事件があった後、父はダービーの何もかもを把握しようとした。友人も結婚相手さえも彼が金を支払って手配した。反対を押し切って看護婦になったダービーは父の手廻しで仕事をクビになり、これ以上父に人生を支配させないと、姿を消すことを決める。大叔母の家に身を寄せ、保育士として職を得たダービーは初めて自分自身を認められたと思うことができた。しかし、ある日ダービーの働く保育園の前で車が事故を起こした。保育園に子供をあずけていた夫婦と一人の男が亡くなった。その男は父が差し向けたダービーのボディーガードの長だった。自分がここにいたために、幼い子供たちの親が亡くなってしまったと、ダービーは自分を責めた。母親は亡くなる前に、ダービーに子供たちを自分の兄に託して欲しいと言い残した。ソーシャルワーカーと共にその兄ギャレットの家に訪れ、事情を説明したが、彼は途方に暮れたようだった。ギャレットは妾腹の出で、父からは拒絶されていた。ギャレットは必至で働き、仕事を成功させ、この地には父の事業を破綻させるために来ていたのだ。ギャレットには、自分を蔑み、敵視していた妹が何故自分に子供を託したのかわからなかったが、子供たちを見捨てることはできなかった。ダービーの子供たちに対する態度から彼女に助けを求めたギャレットは、父が親権を求める訴訟を起こしたことを知った。ダービーはギャレットに惹かれる気持ちも、子供たちを思う愛情も抑えようと決心していたが、次第に手に負えなくなっていった。二人はベッドを共にし、ギャレットは子供たちのために結婚してくれとダービーに言った。しかし、愛することはできないとギャレットは告げた。愛を知らないのだからと。二人の会話は決裂し、ダービーは家を飛び出した。とぼとぼ歩くダービーを見つけたのはギャレットの父だった。彼は自分の家にダービーを連れて行くとギャレットに電話をかけ、ダービーは自分と一緒にいると言った。ギャレットは急いでやって来たが、父を見る目には憎しみがあった。父は誤解を正そうと言い、過去にあった話を始めた。ギャレットは父が自分を愛し、誇りを感じていたことを知った。父子は和解し、ダービーは自分の問題も解決しなくてはと決意する。ダービーの家族の暮らす大邸宅に行った二人は、兄からは祝福を受けたが、父からは値段を問われた。ギャレットは自分の全財産の小切手を切り、無一文になっても、ダービーは連れて行くと豪語した。ダービーはやっと父の呪縛を解いて自由になった。


楽しい話ですが、ホットじゃないかも。最後のシーンは結構好きです。