266 女神の贈り物 リンゼイ・マッケンナ

女神の贈り物―ペルセウス孤独な勇者たち〈1〉 (シルエット・スペシャル・エディション)

女神の贈り物―ペルセウス孤独な勇者たち〈1〉 (シルエット・スペシャル・エディション)

アリアナの姉が乗馬事故で亡くなった後、母が病気に倒れ、母が亡くなるまでの一年間、アリアナは母の傍で過ごした。母は蘭の花に造詣が深く、アマゾンで新種の蘭を探し出し、本にするという夢を娘に語って聞かせた。アリアナは父の勧めを聞き、経済学を修めたが、大学を卒業すると、アマゾンに行くと言って父を驚かせた。海軍司令長官である父は高圧的で、アリアナを委縮させる存在だった。しかし、頑なに母の遺志を継ぐというアリアナに、父はボディーガードを雇うことを決める。レイフは父が秘かに作った秘密組織の一員だった。空港に降り立ったアリアナは、生身のレイフを見て、戦慄を覚える。レイフはアリアナが怯え、途方に暮れていることに気付く。アリアナはアマゾンの地でレイフの助けを借りて、蘭と共に、自分自身をも見出していく。レイフはアマゾンで開花していくアリアナを間近に見て、次第に愛し始める。しかし、アリアナの望みを叶えるため、3ヶ月後彼女を黙って見送った。いつか戻ってきて欲しいと願う蘭の花を贈って。アリアナは家には戻らず、そのままニューヨークに出て、仕事を見つけ、出版社を探した。どんなに断られても、アリアナは諦めなかった。やがて、アリアナは目指す出版社を見つけた。校正刷りを持って、父を訪ねたアリアナは自身の作品を父に見せた。そこには、以前の臆病な娘は姿を消していた。父は彼女の作品を絶賛した。安堵したアリアナは、母の遺志は遂げたから、これからは自分の望みを果たすと父に話した。アリアナの望み、それはレイフの元で暮らすことだった。


あんまりホットじゃないです。非現実的な話でした。