255 ひめやかな情事 ローリー・ペイジ

ひめやかな情事―ある運命の物語〈8〉 (シルエット・スペシャル・エディション)

ひめやかな情事―ある運命の物語〈8〉 (シルエット・スペシャル・エディション)

ランタニアの学校にコンピューターを導入するプロジェクトの責任者として、ランタニアに滞在していたアイビーは、アメリカに帰る前日に、マックスと出会い、惹かれるまま情熱の一夜を過ごした。翌朝、眠るマックスを置いて、そのまま帰途に着いたアイビーは二週間後、妊娠に気付く。
マックスはクーデターの恐れありとの報告を受け、予定を切り上げて自国に戻り、アイビーと出会った。その夜、マックスの寝室が襲われ、首謀者として、マックスのおじと前国務大臣が逮捕された。次期国王として、二人に判決を言い渡したマックスは、信頼し尊敬していた者たちの裏切りは辛かった。人は愛を口にしては裏切っていく。側近からアイビーの妊娠の可能性を告げられ、結婚すべきだと言われ、マックスはアイビーを迎えにアメリカに渡った。
アイビーはタブロイド紙に自分の写真が乗っていることを知って驚いた。そして、マックスがビジネスマンなどではなく、ランタニアの王子であることを知り、騙されたことに傷ついた。突然現れたマックスの姿にアイビーは気絶してしまう。マックスはアイビーに結婚しなければいけないと言った。アイビーは抵抗するが、マックスを求める気持ちは強かった。アイビーはいずれ自分が女王となることに現実感がなかった。マックスもまた、裏切りの記憶ゆえに、アイビーに愛していると言えずにいた。二人は、悩みながらも、お互いへの真摯な気持ちに目覚め、幸せな未来を模索していく。


アイビーの家での誘拐事件から、乳児の違法あっせん事件を含め、ポートランド記念病院と「こどもの家」が舞台のシリーズの中の一話です。あんまりホットではないです。