ジョアンナとサンドロはお互い一目惚れで恋に落ちた。プロポーズするサンドロに
ジョアンナは自分が処女であることを打ち明け、
歓喜したサンドロは
ジョアンナに完璧な初夜を約束した。しかし、式を一週間前に迎えた夜、仕事帰りに
ジョアンナは暴漢に襲われる。乗り込んだエレベーターの中で
ジョアンナは二人の男に処女を奪われた。ショックのあまり茫然とする
ジョアンナは、周りに気付かれることなく一週間を過ごし、結婚式を迎えたが、その夜、サンドロと二人きりになって愕然となった。サンドロは自分を処女だと信じている。汚されてしまったことを知られたくない。
ジョアンナは病的とも言えるほどにサンドロを拒絶してしまった。理由を知らないサンドロは苛立ち、それでも何とか解決しようとするが、二人の溝は深まって行き、
ジョアンナは家を出た。妹
モリーと同居を始めた
ジョアンナは悪夢にうなされ、
モリーに秘密を打ち明けざる得なかった。しかし、その
モリーが事故で亡くなった後、
ジョアンナは打ちのめされてしまう。葬儀費用の借金が次第に膨れ上がり、返済の代償に身体を求められた
ジョアンナは他に手だてがなく、サンドロに電話した。サンドロは
ジョアンナの説明を聞くと、自身で返済に行き、
ジョアンナのフラットを引き払い、彼女の荷物を運んできた。激怒する
ジョアンナに、サンドロは結婚生活をやり直すと言い、翌日、彼女を連れてイタリアに立った。部屋の前で蒼白になった
ジョアンナに、サンドロは襲われたことは知っていると言った。愕然となった
ジョアンナは気を失った。目覚めた時、
ジョアンナは全てをなかったことにしたかったが、サンドロが許さなかった。
ジョアンナは全てを話し、完全にサンドロを失ったと覚悟した。しかし、翌日、サンドロは素晴らしいヴィラに
ジョアンナを案内し、二人でそこで新生活を始めると言った。
ジョアンナのために、サンドロがしてくれることに
ジョアンナは罪悪感を覚え、自分は彼に相応しくないと痛切に感じる。その日、サンドロの母が訪れ、母親のいない
ジョアンナの相談相手になると言われ、サンドロが母に秘密を打ち明けていたことを知った。激情に駆られた
ジョアンナは、何も持たない自分のただ一つの贈り物だった純潔を奪われてしまった自分には、サンドロに差し出すものは何もないと叫んだ。こんな自分を彼にはあげられないと。部屋を抜け、家を飛び出した
ジョアンナをサンドロは追って来た。連れ戻された
ジョアンナは、サンドロから
最後通牒を突きつけられる。
ジョアンナは、自分が本当に恐れていたものに気付いた。サンドロを失うわけにはいかない。
ジョアンナは、サンドロの寝室に行き、ローブを脱いだ。過去の亡霊に襲われないよう性急に進めようとする
ジョアンナをサンドロは諌め、ゆっくり愛を交わした。サンドロが
ジョアンナを満たした時、
ジョアンナは人生最大の障壁を乗り越えた。二人はお互いに満足し、辛かった3年間を忘れた。
大富豪としがないウェイトレスの恋。母親と妹の面倒を見ながら育ったジョアンナには、頼ったり、相談したりすることができなかった。一人で全てを抱え込み、一番大事なものを壊してしまう。結構感動的ですが、あんまりホットではないです。