239 一つの顔、二人の女 アン・メイジャー

一つの顔、二人の女 (ハーレクインプレゼンツスペシャル)

一つの顔、二人の女 (ハーレクインプレゼンツスペシャル)

ジャックは売春婦の子供として生まれ、父親を知らず、生きるために何でもやって育った。母が亡くなった時、父親の知り合いだと名乗る女性シオドラがジャックを迎えに来て、彼を引き取り、面倒を見ると言った。ジャックは蔑まれながら、がむしゃらに働き、勉学に励んだ。成長したジャックはシオドラの姪シャイアンに惹かれたが、シオドラの娘シャンタルが邪魔をした。ジャックを誘惑し、妊娠したとシオドラに話したシャンタルはジャックと結婚してカーラを産んだ。シャンタルは誰とでも寝、怒るジャックを罵った。ある日、シャンタルの愛人が殺され、シャンタルは姿を消した。ジャックは殺人罪で逮捕され、5年間牢獄に繋がれた。5年目に真犯人が逮捕され、ジャックは突然自由の身になった。シオドラはジャックに牧場に戻り、シャンタルを探し出して欲しいと言った。ジャックは、スーパーで週刊誌の表紙に写るミスチーフという女性がシャンタルだと気付き、連れ戻すため向かうことにする。
シャンタルは殺されそうになり、身の危険を感じて、優秀な整形外科医に顔を変えてもらっていた。ウェブスターはオペラのプリマドンナ、マダム・デブリンに心酔していたため、シャンタルの顔をデブリンの顔に変えた。絶世の美女になったシャンタルは、フランスの貴族と嘘をつき、モデルとして有名になっていった。ジャックが現れた時、シャンタルはジャックを殴りつけ逃げ出した。
ブロンテはマダム・デブリンの娘だったが、美貌を受け継がなかったことで、醜いあひるの子として疎んじられていた。ブロンテは保育園の先生になり、カウボーイと結婚して息子をもうけたが、事故で息子を失くし、喪失感から立ち直れず、夫からも捨てられる。原点に戻るため、母と暮らした町を訪れたブロンテは車にはねられ、顔にひどい怪我を負った。ウェブスターはブロンテが、マダム・デブリンの娘であることを知り、彼女を母親の顔に変えてしまう。ブロンテはウェブスターのやったことを話すため、シャンタルに会いに行くが、シャンタルに薬を飲まされ崩れ落ちる。朦朧とした記憶の中でシャンタルが何者かに殺され、部屋に火をかけられることを感じていた。ジャックはシャンタルの部屋を監視していた。彼女が襲われるところを目撃したジャックは、部屋に飛び込み彼女を救い出した。ブロンテは自分はシャンタルではないと言ったがジャックは信じなかった。
ジャックはブロンテを牧場に連れ帰った。ブロンテは誰かが自分の命を狙っていることに気付き、しばらくシャンタルになりすます決心をした。
ジャックはシャンタルに欲望を感じたことは、今までなかったが、再会してからずっと欲望に苛まれていた。浴室にいるブロンテを見て、自制心を失くしたジャックは彼女を抱いた。その後で、ジャックの冷たい言葉に、立ち去るブロンテの傷のない背中を見て、ジャックはシャンタルではないと気付く。ジャックは、誰かが金を横領し、牧場を窮地に陥れ、それをジャックの責任にしようとしていることを知った。犯罪者が牧場に侵入したという知らせを聞いて、武装した親族たちは避難しようとする。ブロンテは見覚えのある男に襲われ、その男がシャンタルを殺したことを知る。牧童頭マリオの息子シーザーだった。シーザーは父親にジャックと比較され、ジャックを恨んでいた。しかし、シーザーはシオドラに撃たれ事切れた。シオドラは牧場を守るためだと、ブロンテにも銃口を向けた。止めに入ったジャックが撃たれ、シオドラは逃走し、自ら命を絶った。シオドラは、強欲で、淫乱な娘を殺すため、全ての罪をジャックに被せようとしていたのだった。
ジャックは瀕死の重傷を負ったが、回復し、ブロンテと結婚した。
二人はやっと幸せを手に入れた。


美容院のお楽しみ、女性週刊誌に連載されてた漫画の原作ですね。漫画の方はところどころしか読んでないんですけど、内容がちょっと違ってた気がします。ちょっとホットですかね。邪悪な娘を持った母親の狂気・・・。恐ろしい話です。