238 すれ違いの恋 ジャクリーン・バード

すれ違いの恋 (ハーレクイン・ロマンス (R1833))

すれ違いの恋 (ハーレクイン・ロマンス (R1833))

二年前、ヘレンはカルロと出会い、恋に落ちた。しかし、義母が父と結婚する前、カルロと婚約していたことを知り、父からこれは婚約者を奪われた復讐だと言われて、ヘレンはカルロの前から姿を消した。傷ついたヘレンは自国に戻り秘書として働き始める。
ある日、上司の出張に同行したヘレンは、上司の知り合いのものだという豪華なヴィラに連れて行かれた。くつろぐヘレンの前にカルロが現れ、就職から出張に関する全てが、カルロに操られていたことを知った。驚くヘレンに、カルロは結婚して自分の子供を産ませると言った。義理の弟を窮地に追いやることもできると、カルロはヘレンを脅迫した。ヘレンは、カルロの言うようにするしか道はなかった。二年前も、カルロはヘレンが欲しいとは言ったが、愛しているとは言わなかった。そして、憎まれていると知ってはいても、ヘレンはカルロを今だ愛していた。結婚した夜、ヘレンを抱き、カルロは、これを6年間待っていたと言った。6年前、それはまだ義母と婚約していた時期だった。カルロはヘレンへの復讐を6年間待っていたのだと知って、ヘレンは凍りついた。ヘレンはカルロにどう対処してよいか、わからなかった。身体は嬉々として、カルロに反応したし、嫉妬も感じたが、カルロを信じることだけができなかった。しかし、友人から、カルロが復讐の為に結婚するような人間ではないと諭され、目が覚める。こじらせてしまった二人の関係を何とかしなくては。ヘレンはカルロが買ってくれた挑発的な下着姿で、カルロを誘惑した。そして、カルロを愛していると、ずっと愛していたと告白した。カルロは昔、成り行きで婚約した後で、ヘレンに一目惚れし、婚約を破棄しようとしていたことを話した。その後ヘレンと知り合い、プロポーズの後、ヘレンの父親に阻止され、説得を試みたものの跳ねのけられたと。カルロの思いを込めた手紙は、ヘレンには届かなかったことも知った。二人のすれ違いは終わった。


結構ホットです。シチリアの傲慢な男だけど、ロマンチストなのね。一目見て惹かれてしまった夢の女性を求め、なんとしても自分のものにしようとするのよ。素敵!!!